約 3,643,309 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/622.html
;初SSに付き少々見苦しい点があるかも知れませんがご容赦を。 ;舞台は幻想郷ではありません。 ;鬼意山ではないので虐待はありません。 公園通りがかった時に鳩が交尾してたのを見たらつい書いてしまった。今は反省している。 ;書き終わってから思った事。鳩ってこんな喋ったり動いたりする様な得体の知れない物にものに近づかないような。 ;まぁゆっくりが出て暫く経つので餌という認識が定着したという事で。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 夜勤明けで帰宅する途中、何となく近くにある公園に足を運ぶ。 そこは都会には珍しく、比較的大きく緑の多い所だった。 適当にベンチを見つけて腰掛ける。 途中自販機で買った冷たい缶コーヒーをプシッっと開けて口にする。 朝の公園はまだ人も少なく、親子連れが二人と鳩達がまばらに居るくらいだった。 ふと、傍らの看板に目を向けると、注意書きがあった。 『ハトとゆっくりにエサをあたえないでください』 改めて辺りを見渡すと…あ、居たよゆっくり二匹。アレはゆっくりれいむとゆっくりまりさか。 バレーボール大の二匹は芝生の上で並んで空を見上げては「ゆ~」「ゆっくりぃ~」と、実にゆっくりしていた。 ゆっくりがこの世界に現れて早数年。ゆっくりブームも既に下火となって、殆ど見かけることは無かったのだが…珍しい。 俺もつられてではないが、何とはなしに空を見上げる。ビル街の中、ここだけは騒音や喧騒でなく、鳥の声等が支配していた。 まぁ長閑なもんだねぇ。コーヒーを含みつつ、ふとゆっくりに視線を戻すと、思わずコーヒー噴いた。 「ゆ゛ぅ!ま゛りざぁぁ・・・!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!い゛い゛よぉれ゛い゛むぅぅぅ・・・!」 オイオイオイ盛ってますよ朝っぱらから公衆の面前で。まぁ畜生だし仕方ないね。 「ママーあのゆっk」「見ちゃダメ!」 うわぁ親御さん気まずいだろうなぁ…。そそくさと離れていく。 しっかし悠長に交尾していて外敵に襲われたらどうするんだろうか?鳩の交尾なんか一瞬で終わるのに。 しかもやたら生々しい、見苦しい。いっその事石でも投げつけてやろうかと思ったが、大人気ない気がするのでやめておいた。 その内交尾も佳境に入ったようだった。 「イ゛グよおおぉぉぉぉぉぉれ゛い゛む゛ぅぅぅ!!!」 「ま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ンほおおおおおおおおぉぉぉっ!!!」 「「すっきりー!!」」 ピョーン!と二匹とも大きく飛び跳ね、とてもスッキリー!した表情でフィニッシュを決めた。…何だろうこの殺意は。 と、れいむの頭からみるみるうちに茎が伸び始め、幾つものゴルフボール大の赤ゆっくりが実っていく。う~ん、生命の神秘だなぁ。 そして交尾から数分も経たないうちに最初の一匹が生れ落ちた。 「ゅっくりしてぃっちぇね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 生れ落ちて初の挨拶を交わす親子。何とも微笑ましい光景だった。 「ゆ~すごくゆっくりとしたこだよ~」 「ゆゆ!さすがれいむとまりさのこどもだね!」 その後も赤ゆっくりはポロポロと生れ落ち、終いに10匹以上の赤ゆっくりに囲まれた二匹は幸せそうな笑みを浮かべていた。 と、そこに一羽のハトが近づいて来た。 「ゆ!トリさんもれいむたちのかわいいあかちゃんをみにきたんだね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 無論鳩に言葉など理解出来る筈も無く、構わずにヒョコヒョコと一匹の赤ゆっくりの前まで来ると、 …おもむろに啄ばんだ。 「ゆ゛っ!?」 余りの出来事にゆっくり達は一瞬凍りつく。鳩は赤ゆっくりをどんどん啄ばみ、嚥下していく。 啄ばまれた赤ゆっくりは既に顔の大半を失い、虫の息だった。 「もっちょ…ゅっぎゅり゛…ちたがっ…」 「あがちゃん二なにするのおおおおおおおおおお!!!?」 「まりざのあがぢゃんをがえぜええええええ!!!!!1!!」 親まりさは怒号と共に鳩に体当たりをするが、それをあっさりとかわして再び赤ゆっくりの残骸を啄ばみ始める。と、 バサバサバサバサバサバサバサバサバサ! クルッポークルッポークルッポークルッポークルッポー 「「「「「ゆゆっ!!!??」」」」」 餌に有り付いた仲間を見たのか、大量の鳩が集まってくる。 「ゆっくりぃぃぃぃ!!?」 「おかあちゃんたちゅけてええええ!!!」 親ゆっくり二匹は必死に追い払おうと体当たりをするが、ゆっくりの体当たりが翼のある鳩に当たる筈も無く。 「「「「ゆ゛っぎゅりぃぃぃぃ!!!!!!??」」」」 親ゆっくりが他の鳩へ飛び掛っている隙を突いて、赤ゆっくりが一斉に啄ばまれる。 「たゃべないでえええええ!!」 「いちゃいよ゛ぉぉぉぉぉぉ!!?」 「ゆぎゃっ!ぅべっ!」 「「どおおしてぞんなごどずるのおおおおお!!!???」」 親ゆっくり達は泣きながら狂ったように鳩達に飛び掛るが、全く効果が無い。そして、 バサバサバサ! 「お~、カラスまで飛んで来たよ」 思わず呟いてしまった。鴉は親れいむを爪でがっしり掴むと頭から喰らい始めた。 「ゆ゛ッ!!?ゆ゛ぎゃあああああああああああああああああ!!!!」 「でいぶをはな゛…ゆ"ぎぇあああああああああああああああ!!?」 2羽目の鴉が飛んで来ると、親まりさを掴み(以下略 う~む、弱肉強食の野生の世界は厳しいんだなぁ。しみじみと頷く。 残っていたコーヒーを飲み干すと、もう悲鳴も聞こえなくなった鳥だかりを横目に何故かスッキリとした心持で公園を跡にした。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4016.html
※そもそもSSじゃないかもしれません。 ※実験作です。 ゆっくりたちの名言集 まりさはかりがとくいなんだぜ、でもほんとうにかりたかったれいむのこころはさいごまでかれなかったぜ まりさ、れいむのおそうしきにて かぞくをまもることがゲスならば、まりさはよろこんでゲスになるよ! 越冬中のありす一家を襲ったまりさ けーきさんをおなかいっぱいたべるよりも、みんなといもむしさんをわけあうほうがしあわせーっ!なんだよ 元山育ちの飼いまりさ ここはとかいじゃないよ、じごくだよ 自販機の裏でれいむを食べているまりさ かわがわたれてうらやましい?おちたらずっとゆっくりするんだよ? 目の前で母親が水没したまりさ しんぐるまざーだけど、なりたかったわけじゃないよ 愛するまりさを失ったれいむ あかちゃんがゆっくりできる?じょうだんじゃないよ レイパーの被害者れいむ あかちゃんはゆっくりできるよ、できるんだよ、だかられいむはがんばるよ レイパーの被害者れいむ2 あかちゃん?おいしかったよ? レイパーの被害者れいむ3 レイパーがありすだけだとおもってるなんて、にんげんさんはあんこのうだね! レイパーの加害者れいむ ありすがレイパーなんじゃないよ、レイパーがレイパーなんだよ まりさにレイプされたれいむ まりさみたいにかりがうまくないよ、ありすみたいにとかいはでもないよ、ぱちぇみたいにかしこくないよ、でもれいむはれいむ、しあわせーだよ! ある群れのれいむ とかいはをやめたらこんなにゆっくりできるなんて! 泥まみれで狩りをするありす よだれをたらす、ぺにぺにをだす、さしこむ、かんたんでしょ? 歴戦のレイパー んほっ、んほっ、んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! なんで収録したんだろう わたしは れいぱー じゃない 瀕死のありす よめなくてもよめるっていわないと、ぱちぇにはそれしかないから 群れのぱちゅりー たとえここでかすたーどをはきつくしてもとなりのむれにいくの、ぱちぇにしかできないしごとだもの! 野犬に襲われている群れのぱちゅりー みんながぱちぇをたすけてくれたわ、でもぱちぇのちしきはひとりじゃやくにたたないの 生き延びたぱちゅりー ゲスぱちゅりーってしってる?からだがよわいふりをしているぱちゅりーのことよ まりさを食べるぱちゅりー ぱちぇもおぼうしでかわをわたるべきだったわ、そうすればいまでもいっしょにいられるもの 水没したまりさの番 わかるよー! ちぇん わからないよー! ちぇん わかるけどわからないよー! 赤ゆっくりを食べられたちぇん わからないけどわかるといわないといけない、にんげんさんはむずかしいよー 飼いちぇん みんなのために散る仲間に対して、はじけなさいとはよく言ったものね、嫌な台詞だわ 核ぱちゅりー わたしはゆっくりですよ、だからあのよわっちいゆっくりがだいっきらいなのです きめぇまる ありすがレイパーあつかいされてないてました、きもちはわかります、わたしもゆっくりといっしょにゆっくりしたいです 洞窟に一人ぼっちのきめぇまる 「「「き・め・ぇ・ま・る!き・め・ぇ・ま・る!き・め・ぇ・ま・る!」」」 きめぇまるダンサーズ し ぬ が よ い きめらまる あとがき 勢いだけで作り出したら、最初のまりさだけで全然ネタが浮かんでこない、ボリューム少なくてごめんなさい。 そりゃ名言ってのは自然に出るもので、人為的に作るものじゃないからしょうがないかも。 あと明らかに笑わせようとしているのがあるのもちょっと悩みました、まともなものの合間の清涼剤…ってほど量もないし(笑) 搾り出せば他にもあったけど、SSと言う名の舞台の裏側のようなものが多いから止めておきました。 例:ぎゃくたいされるのはつらいけど、するほうもきっとつらいとおもうんだぜ? 舞台裏は裏でまた考えようかなと思いますが、そもそもこの手法が受け入れられるかどうか。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん ゆっくり並列宇宙の旅
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/333.html
ゆっくりの思い込み 「ゆ・・・、このたべものおいしいね!!!」 「ゆ!むーしゃ♪むーしゃ♪」 「「しあわせー♪」」 一仕事終わって帰宅した時僕の家は二匹のゆっくりに荒らされていた。 お菓子、ジュース、挙句の果てには僕が育てた野菜まで食い散らされ、部屋中食べカスで散らかっていた。 他にも家具はぼろぼろ、枕も綿を全部抜かれていた。 一匹はゆっくりまりさ、もう一匹はゆっくりれいむだった。 どちらももう少しで大人、バレーボール位の大きさだった。 僕は少し頭にきたがそれを抑え、一応ゆっくり達に話しかけてみた。 「・・・なにをしてるんだい」 僕は口だけで笑いゆっくりに問いかけた。 「ゆ!?おじさん!ここはれいむとまりさのおうちだよ!さっさとでてってね!!!」 「おじさん!でていくまえにたべものちょうだいね!!!」 答えを返さない上に自分の家から出て行けとまで言われた。 普通ならここですぐに蹴飛ばすでもして潰しにかかるだろう。 しかしここですぐ殺してもむなしくなるしもっと苛立つに違いない。 ここは抑えてゆっくり虐めるのがベスト。 そう考えた僕はゆっくり達を1階に残したまま二階へあがる。 「ゆ!?おじさん!!!はなしをきいてなかったの!?ばかなの!?」 「ここはまりさとれいむのおうちなんだからしらないおじさんはさっさとでてってね!」 2つの饅頭ご立腹。 僕は無視して階段を登る。 2段目辺りでゆっくりが体当たりしてきたが3段目を登る時蹴落としてやった。 二匹ともピーピー喚いていたけど聞き取らなかった。 少しして僕は1階へと戻ってきた。 ちょっと用意するものがあったから。 それを持って1階へ戻ると・・・ゆっくり達の姿が無い。 食料が尽きたからだろうか。さっさと出て行ったのか。 しかし移動スピードは名前どおりゆっくり。ドアを開けると「ゆ”っ!!!」と泣き声がした、ドアの手前にいたんだろう。 「れ”い”む”!?霊夢"にな”にずるのぉおお”ぉ”お”!!」 ゆっくりまりさが僕に体当たりしてきたがそれをつまんで吹っ飛んだれいむも脇に抱えて再び家の中へ。 二匹を部屋につれてきた。部屋の大きさは6m×6m×4mくらいかな? 「「に”ゅっ!!!」」 部屋に入れまずは軽く蹴り飛ばす。 二匹とも壁にぶつかり餡を少し噴きだした。 「ゆぅ・・・おじさん!なんでげるの!!!ばかなの!!!」 「おじさんはゆっくりできないんだね!ゆっくりできないならさっさとれいむとまりさのおうちがらででってね!!!」 「おじさんのばーか!」 「ばーか!!!」 2匹はよろよろ体制を立て直しギャーギャー騒いだ。 それが原因で虐められるのを理解できないのか?頭が可哀そうだ。 人間の子供以下だな、子供だってこんな生意気言わないぞ。 「まあ落ち着け、今日からここの部屋はお前達の部屋だ」 「っゆ・・・?」 二匹とも呆気に取られたようだ。しかしすぐに顔を膨らませる。 「ちがうよ!まりさとれいむはここのおうちのもちぬしなんだよ!ここのへやだけじゃないよ!!!」 「でもおにいさんがかわいそうだからここのへやはおにいさんにあげるよ!!!だからでてってね!!!」 どっちだよ。 とりあえず僕は両者無視して2階から持ってきたブツを二匹の前においてやる。 「・・・ゅっ!!!???」 「ゆ・・・ゆぎゃああぁぁああ!!!!」 2匹は泣きながら後ろへ後ずさる。 無理も無い。そのブツとはゆっくりれみりゃだから。 いや、正確にはそのぬいぐるみなんだけれど。 但し質感はそれそのもの。しかもそれは・・・ 『うー♪たーべちゃーうぞー♪』 「ゆうぅぅううぅ”う”ぅうう!!!!」 喋る。 中に何通りかの声を出す機械が内臓されている。 さすが河童印。いいもんを作ってくれる。 二匹はすっかり怯え部屋の隅っこでがたがた震えていた。 「ごめんな”ざいいぃいいいぃいいぃぃ・・・!!!」 「ごごのおべや”でいいがらだづげでええぃい・・・!!!」 ぬいぐるみ相手に怯える様子を見るのはとても楽しい。だからもう少しぬいぐるみを近づける。 「い”や”あぁぁあああ”あああ!!!どぼじでだづげでぐれなびのぉおぉおぉぉぉお!!!!」 「おじざんなんがゆ”っぐるぃぢね!!!!」 「・・・まだ立場が分かってないんだね、おじさんに死ねなんて言うとこうなるよ?」 そう言うと更にじりじり近づける。2m1m50cm・・・ 「う"ぁがりまぢだごめんざいごめんざいぃいい”ぃ”ぃいい”!!!!」 「ぼじざんわでいむだぢよりうえでづぅうううぅう!!!!」 ようやく分かったところでぬいぐるみを持ち上げる。このぬいぐるみも「うー♪うー♪」鳴いて煩い。 「じゃあ確認するぞ?おじさんとれいむたちつよくてえらいのはどっち?」 「おぢだんのぼうがづよいでづう”ぇらいでづぅううう!!!」 「びるじでぇえええぇぇええ!!!!」 「分かったようだね、でもこのにんぎょうは置いておくよ。」 「びゃめでぇええええぇえ・・・・ゆ?」 「ゅ・・・にんぎょう・・・?」 2匹とも硬直する。笑いをこらえるのが必死だよ。 「これ、ぬいぐるみだよ?何に怯えてたの?」 すると二匹は段々元に戻っていき、 「おじさんひどいよ!!れいむたちをだますようなおじさんはゆっくりしね!!」 「おじさんのばぐぉんっ!!!」 あまりにも煩いのでもう一度軽く蹴り飛ばす。 「えらくてつよいのはどっち?」 「おぢざんでづぅううぅううう!!!!!」 「わがっだがらまりざをげらないでぇえええぇえぇええ!!!」 これだからゆっくりは・・・すぐにつけあがる。 もう声も聞きたくないのでちゃちゃっと説明して切り上げよう。 「じゃあちょっとやってほしいことがある。なに、簡単なトレーニングだよ。」 「ゅ・・・?とれーにんぐ?なにそれ?」 「簡単に言うとこのぬいぐるみをこてんぱんにやっつければゆっくりれみりゃよりも強くなったことになるんだよ。ゆっくりゃより強くなりたいだろう?」 二匹は少し間をおいて目を輝かせ、 「うん!ゆっくりれみりゃよりもつよくなりたい!」 「そうだろう?だからこのぬいぐるみを倒して強くなってごらん。勿論ごはんはあげるよ」 「おじさんやさしいんだね!!ありがとう!!」 「まりさにおいしいごはんちょうだいね!!!」 「じゃあ、がんばってね。」 さっきやられたこと全然覚えてない気がするよ。 あとまりさの発言に腹が立ったので部屋を出る前に軽く蹴飛ばしておいた。 部屋に鍵を掛けた僕は近くの森に出かけた。 「おじさん!はやくごはんちょうだいよ!!!」 それから数日がたった。2匹のゆっくりは結構成長した。 バレーボールからビーチボールより少し大きいくらいだろうか。毎日4食与えてやったんだし当然か。 それに態度も一変、再びつけあがるようになった。 「おじさん!こんなおやさいじゃゆっくりできないよ!!!もっとあまいものをもってきてね!!!」 「まりさのぶんはれいむよりもおおくもってきてね!!!」 数日前にされたことをすっかり忘れているようだ。 まあ、そろそろ丁度いいころだろうし、今くらいは聞いてやるか。 「ごめんね、お野菜じゃ物足りないよね。じゃあこれ、ケーキをあげよう」 こう見えても僕は料理やお菓子を作るのが好きだからこのくらいは朝飯前だ、それをゆっくりに与えるのは気に食わないが仕方ない。 「ゆ!おいしい!!けーきおいしいよおじさん!!!」 「でもまだまだだね!!こんなのじゃまりさまんぞくできないよ!!!」 ケーキ作り6年続けてる僕のケーキがまだまだとな。 さすがに少しムカついたから足で頬の先端を踏み潰す。 「い"だ"い"だい”ぃ”いいいぃ”い”い!!!」 「ごめんごめん、足が勝手に」 「からだがふじゆうなおじさんはゆっくりけーきをもってきてね!」 ある程度すっきりした僕はそろそろかと思い部屋を出て籠を持ってくる。 「ゆ?おじさんそれなあに?けーき?」 僕は笑顔で 「ゆっくりれみりゃだよ」 少し2匹の動きが止まるが、少しすると二匹はすぐに元通りになった。 「なんだ!ゆっくりれみりゃなられいむもうたおせるよ!!」 「まりさもつよくなったよ!!ゆっくりれみりゃなんていちころだよ!!!」 そう。 二匹の部屋に置いたゆっくりゃの人形がかなりぼろぼろになっている。 それで二匹は強くなったつもりなのだろう。 にんぎょうよりはつよいだろうけどね 「ゆっくり!?トレーニングの成果を見せる時だよ!!ゆっくりれみりゃをゆっくり倒してね!!」 「らくしょうだよおじさん!!!れいむがいちころだよ!!」 「もうこわくないよ!!!れみりゃよわいもん!!!」 よし、準備OKだ。 そして僕はゆっくりと・・・籠を開ける。 「「う~♪たーべちゃーうぞー♪」」 そこには二匹のゆっくりゃがお腹を空かして待っていた。 しかしぬいぐるみ効果ですっかり強気になったゆっくり二匹。 「れみりゃはよわいよ!まりさがゆっくりたおしていくからね!!!」 そう言い終わるとまりさは勢い良くゆっくりゃに飛び掛る。 しかし 「ガブッ!!!」 「ぎゅっ!!??」 ゆっくりゃはそれを待っていたかのように上を向いてまりさの足に噛み付いた。 そして噛み千切る。 「い"だい"よぼぉぉおおぉぉぉおお!!!!」 「まりさ!!!??れみりゃはよわいのになにやってるの!!!??まりさはよわかったんだね!!まりさのよわむし!!!よわむしまりさはゆっくりしんでいってね!!!」 「どぼじでぞんぎゅぉっ!!!!!!」 『どうしてそんなこというの?』 そう言い終るまでゆっくりゃは待ってくれない。ゆっくりゃは数秒でまりさを帽子だけ残して完食してしまった。 「あーあ、まりさは食べられちゃったね。でもれいむはつよいから二匹相手でもどうってことないよね?」 「もちろんだよ!!まりさはよわいけどれいむはつよいもん!!れみりゃなんかいちころだよ!!!!」 そう言うとれいむはゆっくりゃに体当たりを・・・当てられなかった。ゆっくりゃが素早く避けたのだ(素早くとは言ってもゆっくりの中でだが)。 勢い余って壁に激突したれいむは頭から餡子が少しもれてしまった。 「どおじで・・・どおじでよげるのぉお"ぉお"ぉおお!!!」 「う~♪う~♪たーべちゃーうぞー♪」 「ゔあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・どごじどおじじゅ」 れいむも同じく数秒でリボンを残し食べられてしまった。 そう、相手は人形であって実際の生き物ではなかった。 ゆっくりの頭ではその程度のことも分からなかったようだ。 「う~♪う~♪」 さて・・・残りのゆっくりゃがうるさくなってきた・・・ 丁度食料が少なくなってきたところだ。今日の昼食は肉まんにすることにしよう。 そして僕は残ったゆっくりゃを丸かじりして今日の昼食を終えた。 その時余った1匹にかじられたので蹴り飛ばしてしまい食べれなくしてしまったのは内緒だ ____________________________________________________________ あとがき ゆっくりを強く・・・ではなく強いと思わせてみました。 しかし思っただけでは強くなることは出来ません。 ちなみに思い込みで強くなるパターン、すなわちれみりゃに勝つというパターンも考えたのですがれみりゃが嫌いな僕は最後自分の手でゆっくりゃに止めを刺したかったのです。 ゆっくりにさせるなんて言語道断。恥を知れゆっくり。 最後に、ここまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。 あとこれを読んだ方、出来ればゆっくりゃを全力で虐めたSSを書いてくれるとうれしいです。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/136.html
ゆっくりは草食である。 「幻想郷甘味事情の救世主」「ストレス解消の的」などと呼ばれるゆっくりが 農家に害獣扱いされるのはこの時点で決まったようなものだった。 とはいえ実際のところ農民がゆっくりを毛嫌いしていると言う事実は無く、他の人間同様に 甘い物を安価に手に入れられて良かったと思っている者の方が多かった。 畑にわざわざ侵入して野菜を盗み食いするよりは、野原で昆虫をゆっくり追いかけるほうを好む ゆっくりの習性がどちらかというと無害である事をを人々に意識させたのだ。 その筈だった。 外から迷い込んで農業の真似事をしていた筈の私が、今ここでこうして畑を荒らすゆっくりたちの 進入を待ち伏せしているのは、連中が有害という事実を示していた。 事のそもそもの発端は一月前にさかのぼる。 ここへ迷い込んだ後、とにかく食料を得るため借りた貧相な畑でサツマイモがそろそろ収穫という時期だった。 その日の朝、畑へ行った私は、三匹のゆっくりが芋を掘り返してかじっているのを見た。 最初に思い浮かんだのが、手塩にかけて育てた芋を台無しにされた怒りよりも、 生で食べると腹(?)を壊すんじゃないかと言う心配だったのは我ながら間抜けであったと思う。 ともかく現在進行形でかじられてる芋は諦めるとして、これ以上被害を増やさないために私は考えた。 なまじ甘い態度を取るといつまでも居座るとはベテランの農夫の談、直ちに追い出さなければならない。 さらに、頭が妖精よりも弱いと評判のゆっくりは、生半可な恐ろしさで怒鳴って追い出しても 明日には忘れて再び現れるというのが考えられる。 これを満たす手段を考えていた私は、「外」に住んでいたとき農家がカラスの死骸をつるしていたのを思い出した。 (幻想郷では見られなかった。鴉天狗に血祭りにされかねないからだろう。) この手段を採用した私はゆっくりの死体を3つ生産すべくゆっくりと背後に近づき、 奇襲効果を得られるうちに攻撃するためクワを振りかぶった。 「ゆっくり?」 振りかぶった瞬間、ゆっくりが一斉にこちらを向いた。 ゆっくりが太陽とは逆を向いていたのを失念していたのである。 ここで止められる訳が無い、全力でクワを振り下ろした。 「ゆ゛っ!」などと断末魔をあげて真ん中の紅白饅頭が絶命する。 直ちに第二撃を繰り出すため、刺さった歯を抜き構える。 「や゛め゛て!ゆ゛っく゛りし゛ようよ!!」 もう一匹の紅白饅頭が命乞いのセリフを吐き出した。 黒大福は薄情なことに「ゆっくりしんでね!」などと言って逃走した。ひどい大福だ。 とりあえず死体は一つ手に入ったので、生きている方の紅白饅頭を捕縛して自宅に戻った。 紅白饅頭を押入れの布団の下に放り込んだあと必要な材料を持って畑へ行き、 近くの木の枝に死骸を入れた袋を「私は悪いゆっくりです」と書かれた板と一緒にぶら下げた。 黒大福を逃したのが心残りだったが、私は一仕事終えた充実感を胸に帰宅した。 それから1週間後、どうやったかは知らないが あの逃走した黒大福が仲間を大勢引き連れて(2ダースはいたと思う)畑を荒らしていた。 「おいしいね!」「ゆっくりたべようね!」 早すぎでも収穫すべきだったと後悔しつつ、私は鍬を振り上げ突進した。 「ゆっくりしていってね!!」「さっさとかえってね!」 などと腹の立つ言動をしながら大福と饅頭が向かってくる。 だが所詮ゆっくり、金属製の鍬を受けるとあっさり昏倒、あるいはバラバラになり、それをみた 他のゆっくりは蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。 結局、饅頭四個分の餡子と皮を生産し、捕虜(めんどくさいので木に吊るした)を2匹手に入れただけだった。 それからは毎日ゆっくりの襲撃を受けるようになった。 毎回毎回追い回すのも面倒なので、5回目の時点で進入方向を限定するための柵を設置した。 進入経路で待ち伏せて5回目は畑に入ることすら許さなかったが、6回目は大量に引き連れて数で突破された。 (後で適当な大福を尋問したところ、黒大福がこの畑に「メッチャうめえ」物があると吹いているようだった) ゆっくりどもにこちらの恐ろしさを教育してやるため、襲撃後ただちに里へ香霖堂へ装備の調達に走った。 陣地を構成する障害物は鉄条網・トゲつきの柵・斜めにつきたてた槍などがその後の何回かで増えた。 そして現在、21回目の襲撃後の畑は様変わりしすぎて畑と呼ぶことが難しくなりつつある。 時計からそろそろ襲撃時刻(午前6 00ごろに来る)になりつつあることを見た私は、 香霖堂で調達した双眼鏡を森の方へ構える。 木々の緑の中に紅白・黒の丸い物体がポツポツと見え始めた。 「総員戦闘配置!」 10回目頃から事態に気づき、加勢してくれたヒマな農夫や 天然のゆっくりがノコノコやってくるということで協力しに来た加工所職員へ 大声でゆっくりが来たことを伝える。 最近は畑よりも捕虜の救助が目的でゆっくりが襲撃してきているようなので、 紅白饅頭をガラスケースに閉じ込めたものを数個、進入経路に設置してある。 「いまだしてあげるね!」「いっしょにゆっくりしようね!」「がんばってこわすよ!」 案の定、その地点で群れが停止した。 そこまでを確認した私は、地面に斜めに突き立っている筒の所へ行き、その筒へ何物かを入れた。 その物体が筒の一番下まで到達すると、瓶の栓を抜いたような音があたりに響いた。 「5、4、3、2、だんちゃーく、今!」 言い終えると同時にガラスケースの所で爆発が起きる。宙を舞うゆっくりが確認できた。 下ろして欲しいという意図の悲鳴がここまで聞こえてきた。 その意図は直ちにかなえられ、地面にたたきつけられたゆっくりはずっとそこでゆっくりすることになった。 「毎回掛かるのはやはり脳が足りないんですかね?」 加工所職員に話をふると「そもそもあるのかどうか…」と気の抜けた返事が返ってきた、同感だ。 香霖堂で調達した迫撃砲は数に限りがあるので一発で射撃を終了する。 いつものようにゆっくりの群れがこちらに向かってきたが、前面の鉄条網で押しとどめられる。 「い゛た゛い゛!い゛た゛い゛ぃ゛ぃぃ゛!」「ゆ゛っく゛り゛おさ゛な゛いでぇ!」 鉄条網に引っかかった仲間の上を通るという共産軍さながらの方法で、第一線は通られた。 本来ならばさらに第二、第三と鉄条網を張るつもりであったが、流石の香霖堂でも鉄条網が そう簡単には手に入らず、第一線の後は射的タイムである。 おのおの、弓やボウガンや猟銃を構えて号令を待つ。 第一線を乗り越えたゆっくりは150匹であった。 最初の迫のダメージで7匹力尽き、そこへ最初の射撃が到達し12匹が倒れる。 この射撃音で怖気づいた22匹が逃走し、さらに第ニ射で16匹が倒れた。 「もうやだ!おうちかえる!」「おうちかえっぶげぇ!」 地面に刺しておいた槍の障害物で、遮二無二突進した9匹が串刺しになった。 柵と組み合わせたその障害物でまごまごしてるあいだに第三射が全弾命中し18匹が死体となった。 さらに15匹逃走して、残りが何とか射撃線へと到達する。 加工所職員が柵を乗り越え、慣れた手つきでゆっくりを8匹捕縛し、31匹逃走させた。 1ダースとなったあの黒大福を含むゆっくりの精鋭は農夫には目もくれず私のところへ突進してきた。 手近にあった陣地構築用の洋ノコをとっさに構え、まず飛び掛ってきた一匹を切り裂いた。 「ゆ゛っ゛く゛りぶぇ゛!?」 雑な切断面から餡を撒き散らしながら落ちる物体には目もくれず、二匹目を足で蹴り飛ばした。 蹴った瞬間破裂した物体は飛翔しながら餡と皮に分解していった。 さらに突進してきた三匹目は一番悲惨で、フルスイングされたノコの直撃を受けたあと、 バラバラになりつつ飛翔して障害物の槍に刺さった。 残りの9匹のうち4匹が農夫に捕縛され、散り散りになって逃げ出した最後の5匹は背中に射撃を受け 「もうゆるじで!!」「やめて!ゆ゛っく゛りし゛ようよ!!」 2匹にまで数を減らしつつ逃走に成功した。 この2匹が命からがら森へ入ったのが6 58であった。 以上が22回目の襲撃とそれまでの経過の概要である。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2346.html
前 次の日、俺は親ゆっくり達のお互いを罵る罵声と、それを止めようとしている姉妹たちの叫び声で目が覚めた。 「なんでまりさがゆっくりねてるの!?れいむとあかちゃんのためにゆっくりしないでみはってくれないなんてひどいよ!!!!!」 「うるさいんだぜ!!まりさはいっしょうけんめいみはってたけどつかれちゃっただけだぜ!!」 話が見えてきたぞ、多分寝ずの番をすると言っていた親まりさがぐっすり眠っているのを朝起きた親れいむが見つけて喧嘩になったんだろう。 三日前まではあんなに仲が良かったのにね、それにしても俺も含めてお前等の子供はまだ赤ちゃんなんだから喧嘩なんて見せちゃダメだろ。 「「おかーしゃんたちゆっくちちてね!!」」 あー止めとけよ、親れいむも親まりさもイラついてるんだからそんなこと言うと。 「ぷんぷん!!!うるさいんだぜ!!!あかちゃんたちはしずかにしてるんだぜ!!!!」 「「ゆゆ!?ゆぅ~‥」」 「あかちゃんたちにどなったね!!!れいむおこったよ!!!!まりさはあかちゃんたちにゆっくりあやまってね!!!」 「みんなとってもうるさいんだぜ!!!!!まりさはおこったんだぜ!!!!」 あーあ、親同士の喧嘩に油注いじゃったよ。 親れいむも親まりさも、お互いのことを睨みあう。 俺の姉妹は可哀想に、眼に涙をためてぷるぷる震えてやがる。 十秒は経っただろうか、親まりさは巣の入口から外に出て行こうとする。 「まりさどこいくの?!れいむとあかちゃんたちにあやまってないよ!!!」 「…うるさいんだぜ!!‥しばらくそとのくうきをすってくるからそのあいだれいむたちははんせいしてるんだぜ!!」 そう言うと親まりさは外に出かけて行った。 「ゆぅえぇぇぇん!!!ゆぇぇぇん!!まりしゃおかーしゃんのばきゃ~!!!」 「ぷきゅぅぅ~!まりしゃおかーしゃんいじわるだよ!!」 「あかちゃんたちないたりおこったりしちゃゆっくりできないよ!!!まりさのことはいいからみんなでゆっくりしようね!!」 泣きだす姉れいむに膨れて怒る妹まりさ、意外な事に親れいむは地団駄を踏んだり、眼の前にいない親まりさの悪口を言うことなくゆっくりしようと言っている。 「まりさはしばらくしたらおいしいものをもってごめんなさいしにくるよ!!それまであかちゃんたちはれいむとゆっくりしようね!!」 だそうだ、親れいむが言うには親まりさは気性こそ荒く乱暴者で喧嘩は今までも沢山してきたが、 遅くとも喧嘩の次の日には、花や綺麗な小石や美味しい虫に木の実といったゆっくりできるものを持って帰ってくるそうだ、ちょっと意外だな。 その後、しばらく俺はお歌の練習という名の酷い虐待を姉妹たちと一緒に受けることになった。 「ゆぅ~♪ゆ!ゆぅぅ♪ゆぅ~ゆぅ~♪」 「「ゆぅ~♪ゆ!ゆぅぅ♪ゆぅ~ゆぅ~♪」」 「ゆーゆ!ゆゆーゆー!」 「まりしゃおねーちゃんちゃんとうたっちぇね!!じょーじゅじゃないよ!!」 「まりしゃとっちぇもへただよ!!ゆっくちまじめにうたっちぇね!!」 体はゆっくりになっても感性は人間のままだったようだ、ゆっくりの歌は生前と同じように聞いていても不快なだけだ。 それを歌えと言われてもうまく歌えるはずがない、俺のへたくそな歌に姉妹たちは耐えられなかったようださっきから俺に向かってうまく歌え、真面目に歌えと言ってくる。 「ゆ~…たしかにちょっとじょうずじゃないね!!でもまりさはれいむとまりさのあかちゃんだよ!!すぐにじょうずになるからゆっくりしてね!!すーりすーり♪」 「ゆ~まりしゃおね~しゃんだけじゅるいよ!!まりしゃもしゅーりしゅーり♪」 「れいむもしゅーりしゅり♪」 「ゆぅ~♪みんなあまえんぼうだね!!すーりすーり♪ゆっくりしてね!!」 俺は母れいむや姉妹に頬擦りされながら、この不快なスキンシップ合戦が早く終わってくれないかなと考えていた。 「とってもすっきりしたいわ!!ありすのあいがほしいゆっくりのおうちはここね!!!」 唐突に巣の入口からそんな声がした、振り向くとそこにはギラギラした血走った眼に、だらしなく開いた口から涎を垂らしているゆっくりありすが一匹いた、絶賛発情状態と言ったところか。 体は親まりさと同じくらいの大きさで親れいむより一回りほど大きい、幸いにも俺の姿は親れいむに隠れて見えていないようだ。 「ゆぅ?みたことにゃいゆっくちだね!!ゆっくちちていってね!!」 「おねーしゃんゆっくちちていってね!!」 「ゆぅ~♪とってもとかいはなあかちゃんにかわいいれいむね!!みんなありすがたっぷりすっきりさせてあげるわ!!」 親れいむの影から出てありすにニコニコ笑いながら挨拶をする馬鹿な姉や妹は放っておいて、俺はありすに見つからないように慎重に物陰に身を隠してこっそり様子をうかがう。 親れいむや姉妹のゆっくりがレイプされるのは面白そうだが、ありすにレイプされるのは御免だからね。 「ぷくくぅぅ!!あかちゃんたちおかーさんのうしろにゆっくりかくれてね!!!ゆっくりせずにいそいでね!!」 「ゆぅ?なんでおかーしゃん?」 「おかーしゃん!!ちゅっきりってなに?」 「いいからゆっくりせずにかくれてね!!ありすはゆっくりできないゆっくりなんだよ!!!」 「はぁはぁ…つんでれなのね!!!れいむかわいいわ!!!ありすとすっきりしましょうねぇぇぇぇ!!!!!」 親れいむはありすに対して体を膨らませながら威嚇するが、ありすはまるで動じていないむしろ興奮して親れいむに突撃していった。 親れいむは突撃してきたありすをゆっくりにしては軽やかともいえるステップでかわして、体当たりを仕掛ける。 「ゆぅぅぅ!!!!ゆっくりでてってね!!!!」 「びゅぅ‥つんでれはかわいいよぉぉぉ!!!!でもすなおなほうがかわいいよぉぉぉぉ!!!!!すっきりさせてすなおにしてあげるからねぇぇぇぇ!!!!!!!」 「やめてね!!れいむはありすとすっきりなんてしたくないよ!!!」 親れいむの渾身の体当たりはありすの情欲を燃え上がらせるだけだった、ゆっくり同士の喧嘩において体格や体重は、単純なテクニックやスピードよりも大きなウエイトを占める要素だ。 体格がありすより一回り小さく、素早く動けるが体重の軽い親れいむは喧嘩はからっきし苦手だった。 つまり親れいむに百戦錬磨のレイパーありすを倒すことなど不可能だった。 ありすは少し口から垂れたカスタードを舌で舐めとると、親れいむに圧し掛かって体を小刻みに振動させながら頬ずりをし始めた。 無論親愛の表しているわけでもなんでもない、親れいむをレイプしているのだ。 「ゆぁぁぁ!!!!!れいむのほっぺもっちもちのつるつるだよぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」 「ゆ゛ぅぅぅぅ!!!!!!やめて!!!やめて!!!!!ぎもじわるいよ゛」 「おきゃーしゃんいやがっちぇるよ!!ゆっくちやめてね!!」 「ぷくぅぅ!!おきゃーしゃんをいじめるとれいみゅおこりゅよ!!」 体中から甘ったるい匂いのべとべとした液体をまき散らしながら、嫌がる親れいむに体をこすりつけて涎を垂らしながらぶるぶる震えている様は、こう背筋にゾクッと寒気が走る物がある。 人間だったころはありすのレイプをする姿を見て滑稽だと笑ってみていたが、ゆっくりになった身で改めて見ると恐怖と強い生理的な嫌悪感さえ感じる。 「ゆほほほほぉぉぉぉぉぉ!!!!!!れいむきもちいいよ!!!!んほぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!すっきりぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」 「やべでぇぇぇ!!!!!!でいむずっぎりじだくなぁいぃぃ!!!!!!んんんん!!!!!!!ずっぎっりぃぃぃ!!!!!!!!!」 ありすの一方的で激しい愛撫ならぬバイブは、れいむの体力をどんどん奪っていき強制的にすっきりさせ、頭に望まぬ子供を生やすことになった。 親れいむは疲れ切った体から、栄養を頭に生えたありすの子供達に吸収され見る間にやつれていく、ちょっとしたスペクタクルだ。 「ゆぅ…ゆぅぅ‥とってもくるしいよ…ゆぅぅ…まりさぁ…」 「ありすはまだまだすっきりしたりないわ!!!!そこのあかちゃんたちもありすのあいをわけてあげるわ!!!!!!!!」 「ゆぅぅ!!!!ゆっくちやめてね!!!」 「こっちにこないでね!!!!」 親れいむがありすにレイプされるのを震えながら固まって見ていた姉れいむに妹まりさは、自分達をありすが親れいむと同じ目にあわせようとしている事に気づいて必死に逃げようとした。 しかし素早く近づいたありすに圧し掛かられ、二匹仲良く動きを封じられる。 「んほぉぉぉ!!!!ろりっこかわいいよ!!!!!!ありすがはじめてになってあげるよぉぉぉぉぉ!!!!!!!」 「ゆぇえ…!!くるちいよっ!!ゆっくちどいてね!!!」 「びゅぶ!!!ゆぅ…うぅ~…」 成体のありすに圧し掛かられて、妹まりさも姉れいむも苦しそうだ、特に姉れいむはありすの圧力で口からぼたぼた餡子を吐き出している。 「ゆぅぅぅ!!!!それじゃあいくよぉぉぉ!!!!!!んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」 「ぎもぢわりゅいぃぃ!!!!!!おがーしゃんだじゅげでぇっぇぇ!!!!!!」 「びゅえぇ!!ぇぇうぇええ!!!!」 「やめて…あかちゃん‥いじめ…ないでね…」 18禁レベルの顔で奇声を上げながらぶるぶる震えて粘液をまき散らすありす、粘液まみれになって泣きながらもがいている妹まりさに、体を圧迫されて液状になった餡子を吐きながら白眼を向いている姉れいむ。 そして眼の前でありすに犯し殺されそうになっている娘たちを泣きながら見つめている瀕死の親れいむ、苦しむゆっくりを見るのは最高だ俺はこの為に生きてるんだよ。 こいつ等を見ていると、俺の饅頭で出来た体が餡子の中心からほっこり暖かくなってきて、本当に安らかで穏やかな満ち足りた気分になる、あぁ~これがゆっくりするということなのか。 「んほぉぉぉ!!!!れいむもまりさもぎもぢいよぉぉ!!!!すっきりぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」 「いやぁぁぁ!!!!ゆっくちできないぃぃ!!!!!ちゅっぎり!!!!!!」 「ぎゅえ!!!…えぇ!!…ぇぇ」 ありすは姉れいむと妹まりさですっきりすると二匹からどいた。 「ゆっくち…ちた‥かった‥よ…」 ありすの退いた後には真っ黒く干からびた姉れいむと、口とありすの圧力で底部が裂けて出来た傷口から餡子を流して絶命した妹まりさしか残っていなかった。 「ゆっくりきもちよかったわ!!ありすはせかいじゅうのゆっくりをすっきりさせてあげなきゃいけないからもういくね!!ありすのあかちゃんをゆっくりしたこにそだててあげてね!!」 ありすは満足そうな顔でそういうと巣の外に出て行った。 清々しいほどのヤリ捨てだな、まぁ頑張ってゆっくり達に可愛い赤ちゃんを授けまくってくれ、応援してるぜ。 「ゆぅぅ…あかちゃん…れいむのあかちゃん…」 親れいむは黒く干からびてしまった姉れいむと妹れいむの死骸の傍に、這って行こうとしてはいるようだが頭の茎に栄養を吸い取られているのでそれも叶わない。 茎に実った四匹の赤ちゃんゆっくりは全員ありすだが目を覚まして体を揺らし始めている、レイプ型出産のゆっくりありすは茎に実った赤ちゃんの成長が早い、そろそろ生まれてくるのだろう。 さてこの親れいむは絶望しきって泣いているが、俺が実の娘がまだ生きていることを知ったらどんなに喜ぶだろうか?やっぱり俺を産んでくれた大事な母親だ、親孝行してやろう。 俺は物陰から飛び出て親れいむに駆け寄ってやる。 「お母さん大丈夫?」 「ゆぅ!?まりさ!!まりさいきてたんだね!!!ゆぅぅ…しんでいったあかちゃんと‥おかあさんのぶんまでゆっくりしてね!!!!!」 親れいむは大粒の涙を流しながら体を震わせている、よほど死ぬ前に俺の生存が確認できたことがうれしかったようだ。 さて感激と安堵の涙を流している親れいむの頭の上の種違いの我が姉妹、ありす達は親れいむの感激の涙とともに茎から落ちた。 「ゆぅぅぅ!ゆっくちちていってね!!」 「ときゃいはなありしゅだよ!おかーしゃんゆっくちちてね!!」 「おねーしゃんゆっくちちてね!!」 「おかーしゃんゆっくちちてるね!!」 地面に落ちるなり俺と母親に挨拶をする妹ありす達、なかなか元気で礼儀の良い子たちじゃないか。 しかし、そんな素直な姉妹達を親れいむは嫌悪と侮蔑に満ちた目で睨みつけていたが、憔悴しきって死相の浮かんだ顔にふと暗い笑みを浮かべて俺を見るとこんなことを言ってきた。 「ゆぅ‥れいむ…ありすはみんな…ゆっくりできないこだよ…だからありすをつぶして…おかあさんに…む~しゃむしゃさせてね」 なるほどありすに奪われた体力はありすで回復しようということか、優しくて純情な赤ちゃんまりさにそんなことを頼むなんて悪い親だな、 第一それだけ衰弱してちゃ赤ありすの四匹食ったとしても、助かる可能性は二~三割だ、それなら普通は子供を助けるよな。 「ゆぅ?む~ちゃむちゃってなに?」 「ぷきゅぅ~!ありちゅはゆっくちしたこだよ!!」 「おかーしゃんおにゃかへったよ!!」 「ここはときゃいはなおうちね!!ゆっくちちゅるよ!!」 「まりさ…ゆっくりしないで…ゆぅぅ…はやくありすたちをつぶしてね」 母れいむは心底この可愛い四姉妹を嫌っているようだ、頭に生えた茎をこの四匹に与えることは絶対にないだろう、それならこの姉妹は何を食べればいいんだ? 硬いものは親が柔らかく噛み砕いたものでなければ食べられないし、目の前の親れいむは息も絶え絶え、親まりさはいつ帰ってくるかもわからない その間この可愛い妹達にお腹を空かせたまま、死んだ親れいむと寂しく過ごせというのか?姉として俺はそんな事は出来ないな。 この姉妹達は確実に親れいむに愛されていない、帰ってきた親まりさに愛してもらえるかどうかは分からないが、この世に生まれおちた瞬間を祝福されず喜ばれない、それはどれほど辛いことだろうか? その上にこの子達はお腹を空かせているのだ、心はともかく、せめてお腹だけでも満たしてやろうじゃないか。 俺は覚悟を決めると親れいむの前に立ち姉妹達に向かって、おもてなしの真心をこめてある宣言をする。 「さぁ、お食べなさい!!」 次の瞬間俺の体は二つに裂けた、不思議と痛みはなくポカポカと体が温かい。 何故唐突に俺の体が二つに裂けたかというと、妹ありす達に向かって、お食べなさい宣言をしたからだ。 お食べなさい宣言とは、ゆっくりが自らの意志で心から相手に食べてほしいと思った時に言うことで自ら命を絶ち、相手に自分を食べてゆっくりしてもらうための行為だ。 無論自己中心的なゆっくりがこの行動をとることは殆ど無く、老いて死期を迎えた飼いゆっくりや、本当に稀にだが越冬中に子供や連れ合いに自らの体を食べさせるためなど、 本当に稀にしかこの行動は起こらない、しかしその分、さぁ、お食べなさいをされてそのゆっくりを食べないことはそのゆっくりに対する最大級の侮辱となるのだ。 「ゆぅ!!!おねーしゃんがふたちゅになったよ!!ありちゅはいただきまちゅちゅるよ!」 「おねーしゃんゆっくちちたんだね!!ありしゅもゆっくちいきるよ!!」 「おたべなしゃいされたらゆっくちいただきましゅするよ!!」 「ありちゅはゆっくちおねーちゃんをたべりゅよ!!!おねーちゃん!!ゆっくちちてね!!!」 妹ありす達は俺の死に目元を潤ませながらも、自分達のために死ぬことを選んだ優しいお姉ちゃんの尊い志を汚さぬように、俺に感謝して俺の皮や餡子を食べ始めた。 まぁ、たった3日しか生きていない身だが、なかなか楽しい饅生を送れた、せいぜい味わってゆっくり食べてくれ。 「ゆゆゆゆゆゆ!!!!!????あかちゃんなにしてるのぉぉぉぉ!!!!!!!!ゆうぇぇぇぇ!!!!ゆっ~あぁぁぁっぁぁっぁああ!!!!!!!!!」 俺の後ろにいる親れいむは絶望の叫び声をあげている、背中に生温かいものがかかるこれは多分液状の餡子だ。 自分の可愛い赤ちゃんが、自ら進んでありすとの間に出来た忌わしい子共達に食われているのだ、そりゃ餡子も吐きたくなるだろうな。 最後に残ったたった一つの希望、まりさとの間に生まれた可愛い子供がゆっくり生きて大きくなる、 そんなささやかな希望さえ打ち砕かれて、口から餡子を吐きながら慟哭する、そんな死ぬ間際の親れいむの顔が見れないのが残念だ。 「むーちゃむちゃ!!とってもゆっくちできるあじだよ!!」 「まりしゃおねーしゃんゆっくちありがとね!!!」 「ありちゅはおねーちゃんをたべて!!ゆっくちちたとかいひゃになるよ!!」 「おねーちゃんはゆっくちできるよ!!ありちゅはきっととかいひゃになるからゆっくちあんちんちてね!!」 さて俺の妹達はというと、目からぽろぽろ涙を流しながらも、ゆっくり俺の餡子を飲み込んでいる。 餡子が減ってきたせいか、眼が霞んで眠気がゆっくり襲ってくる、俺はどうやら本当にこれから死ぬようだ。 それにしてもお食べなさいで死ぬのはこんなにも満ち足りた死なのか、痛みもなくただ温まった体にゆっくりと眠気が降りてきてまるで縁側で日向ぼっこをしながらまどろんでいるような気分だ。 短かったがなかなか楽しい饅生だった、しかし少しだけ心残りがある親まりさの事だ、俺は親まりさが家に帰ってきてこの光景を目の当たりにする所を見る事が出来ないのが悔しい。 家に帰ると番いと可愛いわが子達の苦悶に満ちた形相の死体を見つけるだろう、勿論家族を殺した憎いありすの子供たちも見つける。 どれ程親まりさは苦しむだろう?悲しむだろう? そして何より親まりさは妹ありす達をどうするんだろうか、怒りにまかせて踏みつぶすのか敵の子共とはいえれいむの赤ちゃんでもあると育てるのだろうか? 俺達の死体と妹ありす達を見ながら、苦しみ葛藤する親まりさを死にゆく俺はじっくり観察できないのが実に心残りだ。 さて、本当に俺は死ぬようだ、俺の記念すべきゆっくりとしての饅生一回目が終わる、かなり不純な動機とはいえ俺はこの身を妹達に食べさせた。 つまり自己犠牲の精神でゆっくりを助けたのだ、これであの閻魔様も俺の地獄行きを考え直してくれるといいんだが。 まぁ、今はそんなこと考えても意味はない、せいぜい後二回あるらしいゆっくりとしての生を虐待ゆっくりとして楽しむとするか。 俺は瞼を静かに閉じ、妹ありす達のしあわせ~の声を聞きながら意識を手放した。 「むーしゃ!!むーしゃ!!しあわせー!!」 俺が目を覚ますと、俺の下で砂糖を舐めているゆっくりれいむがいた。 死んだらすぐにゆっくりに転生するのか、なかなか面白いな。 どうやら今度の俺の体はゆっくりれいむらしい、また普通種か…やっぱりゆふらんとかきめぇ丸に生まれたかったんだが仕方ないな。 それにしてもここは台所の様だ、こいつは飼いゆっくりだったのだろうか? しかしそれにしては体が薄汚れている、嫌な予感がする。 「おい、何してるんだ貴様?」 俺の目の前に眉間に青筋の浮いた強面お兄さんがいる、明らかに怒っている。 「ゆゆ!!おにいさんここはれいむのゆっくりプレイスだよ!!!ゆっくりしていってね!!!」 お母様目の前の素敵なパンチパーマの御人を挑発なさるのは止めていただけないでしょうか? 「おうおうおう!!!!人の家荒らしといてなんじゃそりゃ!!!虐待じゃぁぁ!!!!!!!」 こっちにこないでくれ!!!!助けて愛でお兄さん!!!! BYゆっくりな人 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5121.html
ゆっくりを求めて 神社が近くにある丘の上。 空を見上げれば雲ひとつない晴天、くっきりスカートの中が見える。 樹は青々とした葉をつけ花々が美しく咲き誇っている。 厳しい冬が終わり、丘は春の陽気に包まれていた。 二海峡市旧坪町のはずれにあるピクニックにもってこいの場所である。 「「ゆっくりしていってね!」」 ゆっくりとした風景に誘われて出てきたゆっくり達がゆっくりと挨拶をしている。 バスケットボールサイズのゆっくりれいむとゆっくりまりさである。 ゆっくりはゆっくりするべくゆっくりと日向ぼっこを楽しんでいる。 「ゆっくり!!」 「「ゆっくり! ゆっくり!」」 その近くではソフトボールほどのゆっくりが楽しそうに遊んでいた。 転がるゆっくりをゆっくりと追いかけていく遊びである。 誰も邪魔されずにゆっくりがゆっくりとゆっくりするためにゆっくりできる時間がここにある。 そんな平和(ゆっくり)な光景を一つの叫び声がすべてを台無しにした。 「ヒャッハー!! 我慢できねぇ!! 虐待だ!!?」 「ゆーーーーー!!!」 「やめてね、いたがってるよ!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 気合い一閃、近くにいたバスケットボール大のゆっくりまりさをつよく蹴り飛ばした。 ゆっくりは岩にぶつかり大きく変形する。 ぶつかった衝撃に耐え切れず皮は破れ中身があふれていく。 傷は大きくほうって置けば確実に致命傷である。 あまりのことに呆然としていたゆっくりのうち ソフトボールサイズのゆっくりれいむのもみあげを掴んで持ち上げた。 持ち上げられたゆっくりは何もできずに叫ぶばかりである。 衝撃的な状況で呆けていたゆっくりれいむだが、叫ぶ子ゆっくりに気がつきやめるように言ってくる。 その声は必死ではあるがどこか小ばかにした印象を抱かせた。 奇声をあげたのは一人の男である。 春だというのに黒のロングコートにブーツさらにサングラスまでしている。 まことに怪しいいでたちである。 「ハッ! あんなたまんねー状況を見せられて我慢できるかっての。饅頭は須らく潰されるべし!」 男はそう言い捨てると腰の後に刺していたチャッカマンを取り出し底面を焙りだした。 改造されたチャッカマンの火力は凄まじく瑞々しい底面はすぐに煙を上げ焦げだした。 あたりに香ばしい匂いが立ち込め、それとともに子ゆっくりの動きが鈍くなっていく。 「あついよ! やめてね! はなしてね!」 「「「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」」」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 ゆっくりれいむは焦げていく体に危機感を抱きやめるように呼びかける。 しかし、その表情はどこか人を小ばかにした顔でありどこか余裕が伺える。 残されたゆっくり達はは目の前の凶行にどうすることもできず叫んでいる。 必死なのだろうが甲高い声が気に障り逆効果である。 炙っている炎が手にもあたるが防火処理の施された手袋をしているので問題はない。 男は気にせず火力を上げて底面だけでなく、髪や飾り、口、目を燃やし焦がしていく。 蹴られたゆっくりはただただ痙攣しているだけである。 「ヒャッハー! いい声で鳴け! 俺の渇きを癒してくれ!」 「ゆ゛」 雄たけびを上げつつ、つかんだゆっくりれいむを丹念に焼き上げてる。 むらなく焦がし尚且つ生かしているゆっくりを無造作にほうり捨てる。 先ほどと同じサイズのゆっくりまりさを捕まえ袖に仕込んでいた針を取り出す。 取り出した針で線を描くように外皮を傷つける。 ほっぺたにあたる部分から少しずつ削っていき、ある一点に狙いをさだめる。 弾力に富んだ外皮は一瞬抵抗をするも、たやすき突き抜けて針は内部へと食い込む。 様々な角度から異なる長さの針を次々と突き刺しその反応を見ていく。 「いたいよ! ささないでね! はなしてね!」 「「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」」 「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」」 ゆっくりは針を刺すたびに叫び訴えかけてくる。 その顔はにやけ顔でありかなりふてぶてしいものであった。 下にいるゆっくり達は放り捨てられた子ゆっくりと持ち上げられた子ゆっくりを交互に目を向けながら叫ぶだけである。 なお、最初に蹴られたゆっくりは一瞬のうちに視界から消えたのでも認識できていないようだ。 途中、手元が狂い針先が指に突き刺さろうとするが特殊繊維で作られた手袋はびくともしない。 「ヒャッハー。何を言っても無駄だ。饅頭どもは此処で潰れるのだ」 「ゆ゛」 数十本と刺し針山となったゆっくりまりさをみる。 これ以上指す場所がないと判断してそこらへんに転がしておく。 次の獲物である子ゆっくりれいむを持ち上げた。 ブーツに仕込んでいた錐を抜き出し構える。 ゆっくりの目に獲物の先端を突き付けジワジワと近づける。 「いたいのはいやだよ! やめてね! はなしてね!」 そんなことを訴えるが、意味のない鳴き声である。 無視して目に錐を突き立てる。 かすかな抵抗ともに何かはじけるような感触と共に目に錐が突き刺さる。 そのまま錐を動かしえぐり目を取り出す。 「いたいよ! くらいよ! はなしてね!」 「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」」」 子ゆっくりれいむは叫びを上げるがただそれだけである。 地面にいるゆっくりれいむは壊れたレコーダーのように同じ声を繰り返すだけである。 両目をえぐったあとも他の場所を執拗に突き刺していく。 まるで何かに取り憑かれたかのように刺していく。何度も、何度も……。 「……ひゃっはー。あとはてめぇだけだ」 無事なところはなく、ずたぼろになった子ゆっくりれいむを地面に捨て置く。 最後に残ったゆっくりれいむに詰め寄る。 「ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 「「「「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」」」」 目の前にあるのは瀕死のゆっくり×4にバスケットボール大のゆっくりれいむが1。 瀕死のゆっくりは細かく震えて「ゆ゛」としか言わなくなっている。 放っておけば「もっと……ゆっくりしたかった……」という台詞と共に静かになるだろう。 「…………飽きた」 突然、男が動きを止め気だるくため息をついた。 「なんつーか、バリエーションが乏しいんだよな。もっと、なんていうか……こう、 『れいみゅのしゅてきなあんよがー』とか 『まりしゃのもちもちのびはだがー』とか 『れいみゅのちゅぶらなおめめしゃんがー』とか そんな叫び声はないのか?」 「…………ゆ?」 あまりに理不尽な問いにゆっくりレイムは呆然とするだけである。 「俺の住んでるところだともっと色々な声が聞けるんだけどなぁ」 生物とみなさず、饅頭としてあつかってるゆっくりに語りかけるなど、この男はかなりキている。 ちなみにこの男、住所は双葉市虹浦町である。 「最近、ここらへんのゆっくり虐待に飽きたから旅にでる!」 とわざわざ遠く離れた旧坪町にきたのだ。 「んー、どうればいいと思う?」 「ゆ、ゆっくりしようよー」 しゃがみ込み顔を近づけゆっくりれいむにそう問いを投げかける。 ……末期ですね本当にありがとうございます。 「よっいしょっと」 「ゆゆゆ?」 背負っていたギターケースを下ろし、ふたを開ける。 そこにあったのはたくさんのアマアマ……ではなく巨大な鎚が入っていた。 「あー、あれだ。これ以上やっても似たような反応だし潰すわ」 「!? ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!!!」 男は鎚を手に取り面白くなさそうに言い捨てる。 その発言にゆっくりはもっとゆっくりするよう全力で訴える。 当然である。あんな鈍器で叩かれたら人間も昇天する。 「うーん、どうしようかなぁ……そうだ! 『げすはゆっくりしないでしね!』とか 『でいぶはつがいがしんでがわいぞうなんだよ!』とか 『あまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!』とか 俺を楽しませるような台詞を言ったら見逃してやるよ」 男は鎚を肩に担ぎ悩むしぐさをしていると、何か思いついたように声を上げた。 その提案はどう考えても死亡フラグの塊である。 たとえ言えたとしてもその瞬間つぶされているだろう。 そのような無茶な発言にゆっくりれいむは答えた。 「ゆっくりしていってね!(キリ」 ゆっくりれいむはなにか確信したかのように叫んだ。 これがすべてだ。これ以上のことはない。これですべて終わる。 その顔は「やったよ! ゆっくりしてくれたよ!」と達成感にあふれる顔だった。 「……そぉい」 あまりにむかつく顔だったので全力で槌を振り下ろした。 すさまじい轟音と共にゆっくりは粉々になった。 鎚を上げるとバラバラになった餡子は周りに飛び散り花を咲かせているのが見える。 「きたねぇ花だ」 そう言い捨て瀕死だったゆっくりに目を向ける。 「「「「………………」」」」 へんじがない、ただのしかばねのようだ どうやら目を放している間に永遠にゆっくりしてしまったようだ。 「……本当につまらん」 ゆっくりまりさの被っていた帽子を取ると、それで道具についた汚れを拭き始めた。 「あ〜〜、いつもだったらここで 『まりさのおぼうしをかえしてね!』とか 『せいさいされたくなかったらさっさとかえすのぜ!』とか 『ゆんやー! もうおうちかえる!!』とか 『そんなことよりおうどんたべたいよ!!!!』とか 気持ちいい台詞が聞けるのになぁ」 道具を拭き、しまい終わると持っていたゴミをまるめてほうり捨てた。 ゴミ―――ゆっくりまりさの帽子は転がり餡子の花の近くで止まった。 「ちょっとまちなさい」 落ち着いたすずやかな声で制止がかかる。 「なんだ?」 振り返ってみると、そこには巫女服を着た女性が立っていた。 「それをやったのはあんた?」 指を刺したところにはずたぼろになった饅頭が4個あった。 大きくへこみ皮が破れ中身が出ている饅頭が一つ。 表面が真っ黒となり見た目は炭にしか見えない饅頭が一つ。 見た目は一筋の線が見えるだけだが壮絶な苦悶の表情を浮かべ転がっている饅頭が一つ。 (注:針がかなり細いため刺した穴自体は大きくないのだ) 目もなく皮がずたぼろになっている饅頭が一つ。 「……あぁ、そうだ。ついでにあんたの足元にあるのを含めて5つかな?」 その格好になかば見とれながら返事をする。 つややかな髪はやわらかく風に流れ、その流れを戒めるように赤いリボンで結ばれてる。 意志の強そうな目は涙をため怒っているも泣いている様にもとれる。 鼻筋も通っており、その下でかわいらしい唇が何かをつぶやいている。 どこかで見たような感じもしないでもないが、とても美しい顔立ちといえるものだ。 視線を下に移すと細い体のラインが見えた。 肩が出るデザインの巫女服であり、赤と白で彩られた綺麗なものである。 胸は小さすぎず大きすぎずほどよい大きさだ。 腋がまぶしい。 さらに下に視線を移すと綺麗な脚線がみえる。 その足元に先ほど放り投げたゴミ(帽子)がみえた。 「そ、そうか。ゴミを捨てちゃダメだな。急いで片付けるよ」 こちらを見た眼差しがきつく感じたのは、 先ほど投げたゴミについて怒りのせいなのだろう。 「……し……っくりが……」 ここで、何か巫女が言っているのに男は気がついた。 耳をすませるとだんだんはっきりと聞こえた。 「わたしの饅頭(ゆっくり)が……」 この台詞に男は顔をしかめた。 飼いゆっくりだとは思っていなかったのだろう。 確認のために視線をゆっくりに向けるがその飾りにバッチはない。 しかし、たとえ飼いゆっくりは外に出さないのが常識であり、 その常識を無視したゆっくりは例外なく死んでいくのだ。 ゆっくりは存在自体が害であり、目に入れば潰す存在であるというのが常識だ。 男はその常識にのっとり潰したに過ぎない。 だが、美人が泣いているのならば別である。 ここはひとつ謝っておくのがよいという判断だ。 男はひとりうなずき巫女に声をかけようとする。 「なぁ。すま…………」 しかし、謝罪の言葉は最後まで言い切ることができなかった。 なぜなら、大量の針と札が投げつけられたからだ。 男は紙一重で横に飛んで攻撃をかわした。 「ちょ、え? なにこれ?」 「饅頭(ゆっくり)の恨みを思い知りなさい……」 静かに告げるその言葉には確かな殺意がこもっていた。 巫女はおやつに取っていた饅頭(ゆっくり)がつぶされ食べれなくなった事に怒っているのだ。 巫女は宙に浮き、札(スペルカード)を取り出すと死の宣告をつげた。 「霊符『夢想封印』」 「まてまてまてまて \ピチューン/ 」 to be continued? あとがきポイなにか ゆ虐どころかSS自体はじめて書きました。 表現とかいろいろ難しいです。 結構前からチェックしてるけど昔と変わってきましたねぇ。 ゆっくりの設定はやや古めのものをモチーフにしてるつもりです。 だから素敵な巫女が出てきたりします。 (まぁ、次があっても出番ないけど) 故にバッチ設定など存在せず、ゆっくりが害獣として認識されてないのである。 作品に出る男の武装は 袖に仕込んだ大量の針 ブーツに仕込んでいる錐 腰の後につけているチャッカマン(改造済み) 懐に入れてる煙球や薬品類 ギターケースに入れてる鎚、その他 研究肌の虐待鬼井山謹製の手袋 です。 まだ増えるかも。 ふたばでは全然評価されなかったのでこちらに投下します 何か至らぬ点があれば苦言をよろしくお願いいたします。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1045.html
とある一室。 ここに、天然のゆっくり霊夢が数匹、連れてこられた。 「おじさん、ここでゆっくりできるの?」 「もちろん! ちょっとここで待っていてくれるかな」 「「うん! ゆっくり待ってるよ!!!」」 男が出て行って、ゆっくり達は改めて部屋を見回した。 いろいろな器具が並んだ小部屋、好奇心旺盛なゆっくり達は、嬉しそうにはしゃいている。 「なんだろうねー」 「これでゆっくりするのかな?」 その時、白衣を着た男が数人、部屋の中に入ってきた。 ゆっくり加工場の職員だ。 「へんなかっこう」 「おじさん達もゆっくりできるひと?」 「いっしょにゆっくりしようよ!」 ものものしい雰囲気の職員達に対して、ゆっくり達はお決まりの文句を言う。 「ゆっくりしていってね!!!」 そう言って近寄ってきた、一匹のゆっくり魔理沙の言葉を無視するように、いきなり捕まえる職員。 そして、ゆっくり達が先ほどから眺めていた装置、ちょうどゆっくり一匹分のスペースが空いている場所に押し込める。 それと同時に、さっきの男が職員二人に拘束されながら、部屋に戻ってきた。 「ゆっくり達、ここはこいつらに乗っ取られてしまったんだ。早く逃げてくれ」 その言葉を合図にして、他の職員達もゆっくりを捕まえていく。 知能の低いゆっくりは、瞬時に何が起こったのか、理解できなかったようだ。 「やめて! ゆっくりしようよ!」 「おじさんも、いっしょににげようよ」 「やめでよ゛ー ゆ゛っぐりじだいよ゛」 「おじざんをだずげであげでー」 さまざまな、怒号が飛びあう中、ものの数分でゆっくり達を捕獲し終える。 そして、ゆっくり全員の視線が集まったところで、一匹のゆっくりが入った機械のスイッチを入れる。 「ゆ? ゆ゛ー!」 瞬間。 幾重もの刃が飛び出し、一分と経たないうちに、餡子と生地の混ざった物体に変化する。 「うわー!」 「はなしてね。はなしてね!」 「おうちかえる!帰らせてー」 その騒がしさを振り払うように、声を張り上げ、男は職員たちに取引を持ちかける。 その装置は、スイッチを入れても殆ど上手く起動しない。 だから、一回スイッチを入れて起動しなかったら、ゆっくりは開放して欲しい。 というもの。 職員はそれに応じた。 ついでに、ゆっくりに目隠しをさせて欲しいとも頼んだ。 これも、直ぐに了承された。 「大丈夫だよ、この機械は殆ど起動しないから」 「おじさん、ありがとう」 「ありがとう」 短い会話をして、直ぐに目隠しをされたゆっくり達。 すでに、最初の一人は機械に入れられたようだ。 「ゆ゛ー!!!」 起動してしまったらしい、ものすごい絶叫が室内に響いた。 「次」 「いだいっ! いだーい!!」 「次」 「おうじがえるー!!!」 「次」 …… 「次、お前で最後だ」 ゆっ、ゆっくり入れてね」 勢いよく入れられた、ゆっくり。 間髪いれずスイッチが入れられる。 しん 「ゆっ?」 助かったのだろうか。 気が付くと、機械から出されて、目隠しも外された。 隣で、あの男が手を振っている。 「おじさん、これでゆっくりできるよ」 と、言おうとしたが言えなかった。 男が、いきなり、ナイフで頭の上を切り取ったからだ。 それだけではなく、ヘラで中の餡子を取っていく。 「いだいー! ゆ゛っぐりざぜでー」 暫く叫び、やはり最後のゆっくりも息絶えた。 残った体は、ゆっくりれみりゃのえさになるのだろう。 場所は変わってアリスとパチェリー。 「これが、虎印の羊羹。すごく濃厚でおいしいわ」 「本当ね、これ、天然モノのゆっくりしか使わないんでしょ?」 羊羹同封のチラシには。 この羊羹は、恐怖心で餡が良く練りこまれるゆっくりの特性を生かし、 極限まで恐怖させ、一瞬安心させる、という手間を加えることで、手を加えずに羊羹化した餡を使用しています。 ホラービデオを強制的に見せた後、同様の方法で作った繁殖物のゆっくりよりストレスが少ない分、より濃厚な味を お楽しみいただけます。 と、記載されていた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3642.html
デストラクションさんからのお題『破壊の権化』 作者名:名も無き埴輪 「ゆゆっ!? おいしそうなきのこさんがあるよ!!」 声を上げたのは巣立ちしたばかりのゆっくりまりさ。 今まで育ててくれた家族のもとから独り立ちした彼女は ついさっき自分のおうちを完成させて今夜のご飯を取りに来たところだ。 今日に限って何故かおうちの周りにごはんが少なかったので 普段は誰も来ないような遠い場所まで来ていた。 そこはゆっくりの間では理由は分からないが何となく危険だということで 立ち入らないように伝えられていた場所だった。 元はちゃんと理由もあったのだろうが世代を重ねるうちに理由は忘れ去られ ただ立ち入ってはならないことだけが伝えられるようになったのだろう。 ご多分に洩れずこのまりさも立ち入ってはならないことは 親ゆっくりから聞いていたがごはんを探すのに夢中で いつの間にかそこに来てしまっていたようだ。 さて、そのキノコだが周辺には何も生えておらず、キノコが1本だけちょこんと生えている。 まりさの知識では見た目からキノコの種類をはかることはできない。 人間ならそんな得体の知れないキノコなんて放っておくか研究施設に持ち込むかもしれない。 だが見つけたのはゆっくりだ。 「ゆゆ~ん、すごくゆっくりしたキノコさんだよ~」 躊躇無くそのキノコを口で咥えて引っこ抜くと まりさは帽子の中に入れて揚々と家路を引き返していった。 「ゆふん! こんやはごちそうだね!」 おうちへと戻ってきたまりさは早速キノコを食卓に並べていた。 キノコは生ものなので早めに食べないと鮮度が落ちてしまうのだ。 「むーしゃ、むーしゃ……っ!? うっめ、めっちゃうめっ!!」 いつもの通り『しあわせー』をしようとしたまりさだったが あまりのキノコの美味しさにがつがつとがっついてしまった。 「ゆふぅ……おなかのなかがパンパンだよ~」 キノコを食べ終わったまりさは膨らんだお腹を もみあげでさすりながら人心地ついていた。 満腹感に浸りながら今日はゆっくり寝ようとしたときにそれは起こった。 「ゆぐっ!? ゆががががががが!!?」 突然まりさに身体の中をかき回されるような痛みが襲ってきたのだ。 あまりの痛みにまりさはじっとしていられず、おうちの中をごろごろ転がった。 あわよくばそれで痛みがどこかへ行ってくれればと願ったが現実は非情である。 絶え間なく襲ってくる痛みにいつしかまりさは気を失ってしまった。 「……さ! …りさ!! まりさっ!!」 「ゆ、ゆゆ~?」 まりさは夢と現の間で「おかーさん、あと5ふんだけ……」などとのたまっていたが あまりにしつこく身体を揺すられるのでようやく目を覚ました。 「まりさ! よかったぁ~、えいえんにゆっくりしちゃったかとおもったよ~」 「ゆ、れいむ……どうしてここに……?」 まりさの傍にいたのは幼馴染のゆっくりれいむだった。 このれいむはまりさが小さい頃に初めておそとに出たときに出会った 同年代のゆっくりでよく遊んだ仲だ。 まりさが独り立ちするときも『れいむもすぐにおいかけるからね!』と 言いながら見送ってくれたはずだがどうしてここにいるのだろう? 「まりさがひとりだちして2かいおひさまがおうちへかえったから れいむもひとりだちすることにしたんだよ! まりさがこっちにおうちつくるのはきいてたからおひっこししたこと おしえてあげようとしたらたおれてたからびっくりしたよ~」 「ゆゆっ!? うそいわないでね!? まりさそんなにゆっくりしてないよ!!」 「うそなんかじゃないよ! れいむ、とってもしんぱいしたんだよ!!」 まりさは考え込んだ。 あのキノコを食べてから2日も経った? つい勢いでれいむを嘘吐き呼ばわりしてしまったが れいむがそんな嘘を吐くゆっくりじゃないことは自分がよく知っている。 ……ということは何故だか知らないがれいむの言ったことはどうやら本当のようだ。 「れいむ、ごめんね! まりさ、ゆっくりしすぎちゃったね!!」 「ゆゆ~ん、あんまりゆっくりしてるといしさんになっちゃうよ!」 「うん! きをつけるよ!!」 微笑ましい会話を交わすふたり。 そしてれいむがふと思い出したように言った。 「まりさ、ゆっくりしていってね!!」 「れいむも“ゆっくりしていってね”!!」 『カッ!!!』 「……ゆ?」 突然眩しい光に襲われ反射的に目をつぶったまりさがゆっくり目を開けると ついさっきまで目の前にいたれいむがいなくなっていた。 そればかりかれいむがいた場所の後ろの壁にぽっかりと穴が空いている。 「れいむ? ゆっくりしないででてきてね?」 首をちょこんと傾げながら幼馴染のれいむを探すまりさだったがどこにもれいむは見当たらない。 そうこうするうちにおうちの外に他のゆっくりがわらわらと集まってくる気配がする。 まりさはもしかしたら外にいるゆっくりたちがれいむの居場所を 知ってるかもしれないと思い、ぽよんぽよんと跳ねていった。 外にいるゆっくりたちは思い思いにゆっくりしていたところ 突然細い光が空に伸びるのを目撃したため発生源と思われる まりさのおうちへと集まってきていた。 集まったはいいものの何をすればいいのか分からず、ただがやがやと騒いでる辺り、典型的な野次馬である。 野次馬ゆっくりたちが注目する中、ぽよんぽよんとまりさが出てきた。 初めて会うゆっくり同士が行うことといえば挨拶だ。 『ゆっくりしていってね!!!』 「ゆゆ!? いっぱいゆっくりがいるよ! “ゆっくりしていってね”!!『カッ!!!』……ゆゆ?」 『ゆゆ……?』 まりさはあまりの眩しさに目を閉じていたので訳が分からなかったが 集まっていた野次馬ゆっくりたちはしっかりと目撃していた。 まりさの口から出てきた光が目の前にいたゆっくりたちをなぎ払ったのだ。 『ゆぐぐ……!!』 「ゆ? れいむだけじゃくてみんなもいなくなったよ?」 『このゆっくりごろしぃぃぃ!!』 「ゆぶっ!?」 まりさは訳が分からなかった。 自分は挨拶しただけなのに突然集まっていたゆっくりたちに次々と体当たりされたのだ。 「ゆぐっ……ゆっぐり……みんな、“ゆっぐりじでよ”『カッ!!!』ぉぉぉ!?」 『ゆぎゃあああ!?』 まりさの言葉と共に再びゆっくりに一角が消し飛ぶ。たが多勢に無勢だ。 『しね! しねっ!! ゆっくりしないでしねえええええ!!!』 「ゆ……ゆっくりしたけっかがこれだよ……」 そこに残ったのは飛び散った餡子とゆっくりだった何かだけだった。 あとがき やっと麻雀お題の最後のお題が書き終わった……。 最後のお題な割に短いですが作者の力量的にこれが精一杯。 感想や突っ込みお待ちしています。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2405.html
ゆっくりパンツ 俺はマンションでゆっくりまりさを一匹飼っている。 といっても、ほとんど放し飼いのようなものなのだが… そんなわけで、まりさが「ゆっ!ゆっ~」 などと言っているようだが無視して、パソコンをはじめた。 その時、 「ピンポーン ピンポーン」 おっと、誰か来たのかな?っていうか2回鳴らすなよ 玄関に向かうとどうやら、宅急便が届いたようだ。 妙に軽い箱。 「ついにきたか!!」 それはヤフオクで落札した 「まこの染み付きパンティ」である。 わざわざ質問欄に3日は履いてくださいと書いただけあって 興奮がマッハだぜ! すごい速さで、いちもつを握り、パンティを頭にかぶった! 「おっおっ・・・・うっ・・・・うgぇぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇ」 そのパンティはあまりにも臭かったのである。 小さいパンティのためなかなか頭から抜けず、匂いが頭に染み付いてしまった。 「ありえねぇ・・・」 すぐに、ヤフオクの落札者の取引ページを開き、 あまりにも臭すぎます!と書き、非常に悪いの評価をつけておいた。 せっかくのおちんちん高速しごきタイムが台無しになってしまった。 「ゆっ!?おにいさんなんだかくさいんだぜ!」 すっかり忘れていたまりさが何か言い出した。 全くうるさい奴だ。 そんなこんなで、今日は最悪な一日だった。 次の日、仕事もあるので、まりさ用のご飯を適当に置き出かけることにした。 さて、昼頃になり 「ゆっくりしていってね!」 まりさがゆっくりと目を覚ましたわけだが、おにいさんが見当たらない。 「暇だから、れいむの家に遊びにいくんだぜ!」 そう、このマンションにはベランダがあり、となりの部屋と繋がっているのである、 といってもゆっくりがぎりぎり通れる位のすきまがあるだけなのだが。 ゆっくりれいむがこの穴を通って、こっちの部屋に来たことから二人は仲良くなった ようである。 そのおかげか、ゆっくりれいむの飼い主のおねえさんとこのおにいさんもお友達に なっていた。 さて、ゆっくりまりさが穴を通り、隣のベランダに行くと、戸は開けっ放しのようだ。 ゆっくりまりさは機用にその戸をあけ 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ちょうど、おねえさんもいないらしく、ゆっくりれいむも暇していたようだ。 しばらく時間がたち、そろそろ戻ろうかと思った時に昨日の事を思い出した。 「おにいさんはくさいぱんてぃをかぶるのがすきなんだぜ!」 「ゆっ?ぱんてぃって頭にかぶるものなの!?」 「きっとそうなんだぜ!なんだかやふおくってところで買ってたんだぜじぇ~け~のとかいってたぜ!」 「ゆっゆっ!?れいむもおねえさんにおねだりしてみるよ!」 「そうするといいんだぜ!でもくさいのはいやだぜ!」 「そうだね!きれいなぱんてぃがほしいよ!」 「じゃ!またくるんだぜ!」 といい、ゆっくりまりさはおにいさんの部屋へと戻っていった。 おにいさんはというと、仕事の帰りに、たまたまおねえさんと会ったらしく 楽しそうに話しながらマンションへと帰ってきていた。 軽く挨拶をしてそれぞれの部屋へと入っていった。 「ただいま~」 「おかえりなんだぜ!」 「おぉ~まりさ、ゆっくりしてたか?」 「まりさはゆっくりしてるんだぜ!れいむとあそんできたんだぜ!」 などといういつも通りの会話をしている。 おねえさんの方はというと・・・ 「ただいま~れいむ~おいしいスイーツかってきたわよ!」 「ゆっ!おねえさんおかえりなさい!」 そこには、頭におねえさんのぱんてぃをかぶったゆっくりれいむがいた。 「ちょっとれいむ!何してるの!?」 「ゆっ!?まりさが教えてくれたんだよ。」 「まったく・・何おしえてるんだか・・・」 おねえさんはあきれ気味だった。 「おねえさんのぱんてぃがきれいでよかったよ!くさかったらゆっくりできないよ!」 「え?くさい?ぱんてぃ?何のことれいむ?」 「まりさのおにいさんはくさいぱんてぃを頭にかぶってるっていってたよ!じぇ~け~のみたいだよ!」 おねえさんは絶句した・・・ その頃、隣のお兄さんは違うじぇ~け~のパンティを頭にかぶり裸で踊っていた。 さて、次の日、お兄さんが仕事に出かけるために、玄関のドアを開けると、 ちょうど隣のおねえさんも仕事なのかドアを閉める所だった。 「おはようござます!昨日買ったスイーツおいしかったですよ!」 元気よくおねえさんに話しかける俺 「あっ、・・・・どうも・・・」 なんか元気のないおねえさん なんかあったのかなと思ったが、遅刻ぎりぎりだったので、あいさつをすませ すぐに駅へむかって走ってしまった。 おねえさんはというと、マンションのスイーツ族(笑)とのお茶会にでかけてのである。 そこで話される話題は何かといえば、 それはもちろん 変態が隣の部屋にいるという話題なわけで・・・ 「・・・・なんですよ!」 「え~~きもーーいいい!!!」 「いいひとだとおもってたのに・・・」 さていったん話が漏れれば、広がるのは一瞬、 おにいさんが帰ってくるまでには、収集がつかなくなっていた。 何も知らないおにいさんはというと、隣のおねえさんをげんきづけるために ケーキを買ってマンションに向かっていた。 「ん?なんか騒がしいな、何かあったのかな?」 急いでマンションの自分の階に行くと、 自分の部屋の前にマンションの住人が集まっていた。 「え~とみなさんどうしたんですか?」 なんだか、皆が俺を睨んでいる。 まさか、うちのまりさがなんかしたのかなとも思ったが、 一人の女性が声をあげた 「この変態やろう!!」 なぜか、俺の家のドアの前にぱんてぃが沢山置いてあった。 正直、何が起こっているのかわからなかった、 そして、おねえさんはなんだか泣いていた。 おれは、何がなんだかわからなくなり、住人を押しのけて、自分の部屋 に入り鍵をかけた。 「ドン!ドン!! あけなさい!!!」 そんな罵声が聞こえてくるが、無視するしかない。 なんで外にぱんてぃがあるのかまったく理解ができなかった、 がしかし、次の瞬間に犯人が現れた。 「ゆっ!ゆっ!くさいぱんてぃ運びすぎてくさいんだぜ!おにいさんにおふろにいれてもらうんだぜ!」 などといって、ゆっくりまりさがベランダから戻ってきた。 そう、おねえさんがれいむにぱんてぃをもってくるように、まりさにたのむように言ったのである。 最初は、くさいからいやなんだぜ!といっていたまりさもれいむがしつこく頼むので しかたなく持っていったようだ。 「おっ~まりさ お か え り」 「おにいさん!まりさはお風呂にはいりたんだぜ!」 「ほぅ その前に今日はまりさにプレゼントがあるよ」 「ゆっ!はやくぷれぜんとをだすんだぜ!」 すぐに、あまりの臭さに違う所にしまっていた、まこのぱんてぃを取り出し、 まりさの足からから履かせた。 「ゆっ!うげぇぇぇぇくさいんだぜ!はやくぬがせるんだぜ!」 まりさは必死に転がったりしながら、ぱんてぃを外そうとするが、 ちいさくておにいさんの頭からすらなかなか抜けなかったぱんてぃが そんな事で外れるわけもなく・・・ 「ゆぇぇぇっぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇぇ!!」 わめきちらしながら、転がり、さらには餡子を吐こうとするが、パンティの壁 に阻まれて、吐く事すら出来ない そのまりさを、持ち上げて、ベランダへと一緒に出た。 そして、ベランダから投げ捨てた。 「ゆっーーーーーーーーだずげろーーーげろーーー」 ここは10階だから、多分生きてははいないだろう。 何となく、下のほうで音がするのが聞こえた。 さて、次は俺の番か… おわり。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3899.html
竹取り男とゆっくり 9 *登場人物紹介 男・・・主人公。竹切って売って生活してる人。餡子好き。 甘味屋の店主・・・ゆっくり饅頭を売ってる人。虐待好き。 ゆっくり・・・ヒロイン(笑) 梅の花散る幻想郷で……。 竹取り山の竹取り男は、暖かい陽ざしを浴びて縁側で体を伸ばしていた。 「ゆぅ~ん」 「むきゅ~ん」 その隣では、れいむとぱちゅりーが男のマネをして体を上下に振っている。 「……お前ら饅頭だろ? 体伸ばせるのかよ?」 「ゆ? おにいさんしらないの? れいむはのびるよ!」 「ぱちぇものびるわよ」 ぐにゅ~う… 「きめぇ!」 「ゆゆ!? れいむはきもくないよ! ゆっくりていせいしてね!」 「むきゅ! ぱちぇだってきもくないわ!」 こうしてウチで冬を越したれいむとぱちゅりーは、ワガママを言わない、なかなかいいゆっくりだった。 もとはといえば、この2匹は繁殖させて子供を食べるつもりで買ってきた。 だが…… 両親と瓜ふたつなれいむ種とぱちゅりー種の赤ちゃんが1匹ずつ生まれた朝のこと、2匹の親は生まれたばかりの子供を見せようと、 男の枕もとで男が起きるまで待っていた。 2匹の赤ちゃんは元気に「ゆっくりしていってね!」を言い、2匹の親は幸せそうに笑っていた。 そんな姿を見てしまうと、もはや子供を奪って食べることはできなかった。 2匹の子ゆっくりは、今ではソフトボールサイズにまで育って家の中でゆっくり寝ている。 両親が言うには「とってもゆっくりしたこどもたち」だった。 「むきゅ、おにいさん、おやさいをしゅうかくしてくるわ」 「ゆ! れいむもゆっくりてつだうよ!」 太陽を浴びながら餡子でふっくりしたおしりをウニウニ振っていた2匹は、そう言って縁側から飛びおりた。 『むきゅ、おにいさん、ぱちぇたちに"さいえん"をつくってくれないかしら』 『れいむに"さいえん"をちょうだいね!』 『サイエンって、畑のことだよな? 俺に畑作れってか?』 『むっきゅ、そうよ。れいむとゆっくりそうだんしたの。ぱちぇたち、おにいさんのためにおやさいをつくろうとおもうの』 『おやさいをたべて、いっしょにゆっくりしようね!』 『けっ! 饅頭が野菜づくりたぁ驚きだぜ』 『むきゅう!? ぱちぇをばかにしないでね! ちゃんとごほんでおべんきょうしたのよ!』 『そうだよ! ぱちぇはかしこいよ! おにいさんもしってるでしょ!』 『ちょっとその本持ってこい。 ……なになに、家庭菜園のススメ? 肥料はどうすんだよ。生クリームとか餡子は勘弁な!』 『むっぎゅーん!!』 『ゆっぐりぃ!!』 ……結局、男は2匹のために、家の前に小さな菜園を作ってやった。 その菜園で、ぱちゅりーとれいむは共同して冬の定番お野菜…白菜を作りはじめた。 自分たちを養ってくれる男に恩返しをしたかったのだ。 あれから約2ヵ月。 2匹は子供の面倒をみながら一日に何度も菜園を見回って、今ではこうして収穫の時期を迎えている。 ぱちゅりーとれいむ、そして子ぱちぇと子れいむの4匹は、おおきく育った収穫済みの白菜のそばで最高の笑顔を見せていた。 その日のお昼、オレンジジュースを入れた水筒を用意すると、男は4匹をつまんで荷車に乗せてピクニックに出かけた。 飲み物だけ持っていって、食べ物は現地で手に入れるつもりだった。 「むっきゅむっきゅ! おにいさん、ぱちぇたちをどこにつれていくの?」 「今日はタケノコをご馳走してやろうと思ってさ」 「むっきゅ? たけのこってなにかしら?」 「ばっかお前、普段から物知り博士みたいなツラしてるくせにタケノコも知らねえの?」 「むぎゅ!? たっ、たけのこぐらいしってるわ!」 「じゃあどんなヤツか説明してみろよ」 「むぎゅうんっ!? む…むぎゅむぎゅ……もちろん……たけのこはたけのこよ」 「うわっ、ばっかだな~」 「むぎぃ!」 道中そんなやり取りをしながら深い山奥まで入ると、男は歩みを止めてあたりを踏みはじめた。 「…………あった」 タケノコを知らない4匹が固唾を飲んで見守っていると、掘り出されたものは茶色くて先のとがったツノのようなものだった。 男は幾重にも巻かれたツノの皮を剥がしてしまうと、中の真っ白な身を小刀で切って、ぱちゅりーの前にさし出した。 「たべてみな」 「むきゅ? はむ! むきゅむきゅむきゅ、こきゅん! ………………むっきゃー!!」 ぱちゅりーが恍惚とした顔で飛びあがった。 「でっ、でいぶもたべるよっ!」 ぱちゅりーを見て、涎を撒き散らしながらタケノコに突撃するれいむ。 そして大口を開けてかぶりつこうとした瞬間、男がヒョイとそれを取り上げた。 「ゆゆうっ!? れいむのたけのこさんをとらないでね!!」 「子供の前でみっともないぞ。ちゃんと切り分けてやるからそこで待ってろ」 「ゆゆっ、ゆっくりまってるよ! あんぐり!」 れいむは体をのけ反らせて、関節もへったくれもないその大口をガバッと開けて催促してくる。 「でっかい口だな…」 「おにいさん、ゆっくりしないではやくちょうだいね! あんぐり!」 「うぜぇ! おいチビども、お前らから先に食っていいぞ」 「ゆー♪」 「むきゅ~♪」 「どぼじでぞんなごどっ…!? ゆ、ゆぅ…かわいいおちびちゃんのためなられいむはがまんするよ。ゆっくりがまんだよ…ゆっくりがまんだよ…」 これは子供のためなんだと自分に言い聞かせ、れいむは涎をダバダバ流しながら必死に自制していた。 男は小さく切ったタケノコを、お行儀よく待っていた子れいむと子ぱちぇに投げてやった。 見事にジャンピングキャッチした2匹は、ほっぺたをふくらませてムシャムシャ食べた。 「ゆっ! おにいざん! つぎはでいぶのばんだよ! でいぶはゆっぐりまっでだよ! はやくでいぶにもぢょうだいね!!」 「わかったわかった。ほら、口開けろ」 「あんぐり!!」 「うぜえ!!」 ドボッ!! 「ゆぼお゙っ!?」 直径15センチ・長さ25センチの巨大なタケノコが、口を開けて待っていたれいむの喉に叩きこまれた! れいむは喉の奥の餡子に突き刺さったタケノコを必死に噛みきろうとするが、飴細工でできた歯では文字どおり歯がたたない。 抜こうにも手足がないので抜けない。 「ゆ゙ーっ!? ゆ゙ーっ!?」 饅頭ができることなど多くはないが、万策つきたれいむは泣き声をふり絞って、すがるような目で男を見上げた。 男は目をそらした。 「お゙お゙い゙え゙あ゙ゔえ゙え゙ゔえ゙あ゙い゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!??」(どぼじでだずげでぐれないのおおおお!!!??) 「むっきゅ! おにいさんやりすぎよ!」 「はいはいわかったよ。ほられいむ、抜くぞ? よっ!」 ゆぽん! タケノコの先端にはれいむの餡子と涎がこびりついて、かなり汚かった。 泣きべそれいむはまだそれを目で追っている。 餡子汁でマーキングされたことだし、その執念にも免じて全部れいむにやろう。 「よし、取ってこい!」 犬に骨を持ってこさせる要領でタケノコを投げると、れいむは一目散に飛びはねていった。 …もちろん、犬のように持って帰ってくることはなかった。 「もうひとつ掘るか。 …………ここかな?」 男は先ほどと同様に地面をポンポン踏んでいたかと思うと、鍬をもって掘りはじめる。 狙いたがわず、またも大きなタケノコが姿を見せた。 「むきゅん! すごいわ! どうしてわかるのかしら?」 「経験だな」 ぱちゅりーは感心したように男を見つめていた。 「おにいさん、こんどはれいむたちがたけのこさんをつかまえるよ!」 「やめとけよ」 「「「「ゆがーん!!」」」」 自分たちでタケノコを掘る気まんまんだった一家は、一斉に絶望の表情になった。 「あのな、3ヵ月も俺と一緒に暮らしてて忘れたのかもしれないが、お前らはただのゆっくりだぞ? 饅頭だぞ? 餡子脳なんだぞ?」 「ゆぐっ、ゆっくりをばかにしないでね! れいむにだって"ほこり"はあるよ!?」 「れいむのいうとおりだわ! ぱちぇたちはちゃんと"ぷらいど"をもってじんせいをかっぽしてるのよ!?」 「あっそ。たしかに土埃まみれだな。じゃ、好きにやってみな」 「ゆゆっ! おにいさんはあとでゆっくりこうかいしてね!」 「たけのこさんをみつけたって、おにいさんにはあげないわ!」 生意気な顔で宣言したれいむとぱちゅりー。 それから4匹は男の真似をして地面をポンポン踏んでいたが、そもそもその行動の意味がわかっていないので見つかるはずもない。 30分も意味もなく地面を踏んでいたれいむとぱちゅりーがそろそろ泣き言をはじめたとき、遠くにいた子ぱちぇと子れいむが声をあげた。 子供のもとに集まると、土から10センチほど顔を出したタケノコがあった。 「ゆっゆっ! たけのこさんだよー!」 「むっきゃっきゃ! さすがはぱちぇのこどもたちだわ!」 「あぁ~そいつは……いや、なんでもない」 男は注意しようとしたが、なにごとも経験だと思いなおして口をつぐんだ。 「れいむがほるからゆっくりまっててね! がぼ! ゆぺっ! がぼ! ゆぺっ!」 「むきゅむきゅ! がんばるのよれいむ!」 家族に応援されたれいむは、今までで一番大きくて立派なタケノコを掘り出した。 「むっきゃー! ふとくておおきくて、とってもりっぱよ!」 ぱちゅりーが意味深なことを叫んでいるのをよそに、子供たちは協力して茶色い皮を剥ぎはじめた。 「ゆっゆー♪ おにいさん! とってもゆっくりしたたけのこさんでしょ! ゆっくりこうかいしてね!」 「むきゅ! やくそくどおり、おにいさんにはあげなくていいわよね!?」 勝ち誇った顔で勝利宣言する2匹。 「いらねーよ。ま、切ってやるからためしに食ってみな」 「「「「ゆっくりいただきます!!」」」」 4匹は小さく切り分けられたタケノコにがっついた。 「「「「むーしゃむーしゃ! しあわ…」」」」 さっき食べたタケノコの味を期待していた4匹は、笑顔のまま凍りついたかと思うと、 「むぎゃんっ!?」 「ゆげえ!?」 「むぴょお!?」 「ゆぴぃっ!?」 一斉にひっくり返った。 毎日お外を駆け回っている運動神経抜群のれいむは、勢いあまって3回転もバク宙をキメながらひっくり返った。 「む…むぎゅぎゅぎゅ…ぶぎょおっ……ぐぽぇっ……げべっ……え゙れ゙れ゙れ゙れ゙れ゙えれえれえれえれ……!」 「ゆげろげろげろげろぉ!」 ぱちゅりーとれいむはタケノコと一緒に自分の中身を吐き出した。 「むきゅっ……むきゅっ……」 「ゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っゆ゙っ」 子ぱちぇと子れいむは舌をピンと伸ばして泡を噴いて痙攣している。 とりあえず、男はぱちゅりーの背中を優しく叩いてやった。 「お~い、いきてるか?」 「むぎゃっ!? おにいざっ、だだがないで!! ……ぶえろろろろおおろろろろおおおろおおろおおおおおろろろろろぉっ!!」 「げっ、ナマあったかいクリームが!」 「ばぢぇぇぇ…あんこさんはいたらゆっぐりでぎなぐなっぢゃうぅぅぅ…」 「そりゃマズいな。ぱちゅりー、ちょっと我慢しろよ?」 「むぎ!? ぽえぇっ!!!」 男は地ベタの生クリームをすくってぱちゅりーの口に流しこむと、これ以上吐かないように手でフタをした。 男にとってはただの生クリームでも、ぱちゅりーからすれば嘔吐物。 一度リバースしたものをふたたび体内に戻される気持ち悪さに、ぱちゅりーは目を白黒させて悶えていた。 ゆっくりは中身の量さえ足りていれば死ぬことはない。 れいむもなんとか無事な様子。 あとは痙攣している2匹の子供だけだ。 男は子れいむの丸いおなかを片手で挟むと、ポンプのようにギュッと握った。 「ゆぽっ!?」 すぼんだ口から小さなタケノコが飛び出し、子れいむはハッと意識を取りもどした。 子ぱちぇも同様に握ってやると、かたまりを吐き飛ばして目覚めた。 だいぶ弱っているので水筒のオレンジジュースを飲ませてやると、4匹はすぐに元気を取りもどした。 …単純構造なやつらだ。 「むぎゅ……おにいさん、これどくがはいってたわ……」 「毒ねえ…甘党のお前らには毒かもな。お前らが掘り出したのは、渋すぎて生じゃ食えないタケノコだ」 「むぎゅ? どういうことなの…?」 男は齧りかけのタケノコを持って先端を指した。 「ここが緑色になってるのは生じゃ食えないんだ。地面から顔を出してるのもダメ。生で食いたいなら土に埋まってるやつな」 「むきゅう…うまってるたけのこさんをどうやってさがすの?」 「だから、経験だよ」 「むっきゅうぅぅぅ……」 「こうやって土を踏んでるとな、ふかふかの土の中に、なにか固いものがあるのが分かる。たとえば………………ここだ」 男はその1ヶ所を探しあてた。 「れいむ、足元に集中してちょっと跳ねてみろ」 「ゆっくりりかいしたよ!」 れいむは男が指した地面の上でボヨンボヨンと跳ねてみた。 「ゆっゆっゆっ! ……ゆぅ、わからないよ」 「こんの鈍感饅頭がっ!」 「どぼじでそんなごどいうのおおお!!?」 「ぱちゅりー、お前はどうだ。なにか感じるか?」 「むきゅん、やってみるわ!」 ぱちゅりーはれいむと同様に土の上でポヨンポヨンと跳ねてみた。 「む…むっきゅ…かんじるわ…こうしてはねていると…むっきゅりしたなにかが…したから…ぱちぇのからだを…」 「そりゃ小石だ!」 ドゴッ! 「むぎゃはぁぁぁ!!」 それ以上言わせないとばかりに、男はぱちゅりーを蹴っ飛ばしてあげた。 「とまぁ、そういうわけだ。さてと、鈍感饅頭にムッツリ生クリーム。そろそろ帰るぞ」 「ゆわぁん!! れいむはどんかんまんじゅうじゃないよぉ!!」 「ぱちぇだってむっつりじゃないわよ! むぎゅーーっ!」 泣いて怒ったれいむとぱちゅりーを引っつかんで荷車に乗せると、遠くでウロウロしていた子れいむと子ぱちぇが声をあげた。 「むきゅ、おにーさん、ここになにかあるわぁ!」 「ゆっゆっ! たけのこさんかな!?」 2匹が跳びはねている地面を確かめてみると、なんとタケノコの手ごたえがする。 まさかと思って掘ってみると、立派なタケノコが出てきた。 「むっきゃっきゃっ!!」 「ゆっくりー!」 2匹の子ゆっくりは自慢げな表情で飛び跳ねていたかと思うと、再びあたりをポインポイ~ンと飛びはねる。 「むきゅ! ここにもなにかあるわぁ!」 「ゆゆ! れーむもみつけたよ!」 掘ってみると、いずれもタケノコが出てきた。 「すげぇな、俺でさえ最初は時間かかったのに……」 おそらく、体も小さく皮も薄い子ゆっくりは、地中の感触を敏感にとらえられるのだろう。 一刻も過ぎるころには、荷車にはたくさんのタケノコが積まれていた。 「暗くなってきたからもう帰ろうな。チビども、今日はお手柄だったぞ」 「「ゆっへん!」」 男はタケノコを積んだ上に2匹の子ゆっくり、そして子供を褒めたたえている2匹の親ゆっくりを乗せて、家路を急いだ。 いつもはれいむたちが育てた白菜づくしの食卓が、今晩はタケノコづくしだった。 子れいむと子ぱちぇは、タケノコご飯を猛烈な勢いでかきこんだ。 親ぱちゅりーと親れいむは、タケノコの甘露煮を一口食べて「しあわせ~!」と叫んだ。 4匹はそろって、白菜を男にすすめた。 「俺にもタケノコよこせ!」 …毎日、笑顔が絶えなかった。 そんな笑顔を見ているうちに、男はなんとなくゆっくりたちの言う"ゆっくり"の意味がわかったような気がした。 "ゆっくり"を言葉で理解するのは難しい。 しかしそれは、男のそばにも当たり前にあるのかもしれなかった…。 * * * 「「「「ゆっくりいってきます!」」」」 翌朝、れいむ一家は水筒をぶらさげて家を出た。 すっかり自信をつけた子ゆっくりたちがタケノコを掘りに行きたいとせがんだのだ。 男のほうは、あいにく用事があった。 「暗くなる前に帰って来いよな」 4匹が和気藹々と竹林に消えるのを見とどけると、男は荷車に『ありす』と書かれた麻袋を積んで、山を下りていった。 昨日と同様、子ゆっくりたちは面白いようにタケノコを探しあてた。 子供が探し親が掘る、という役割分担ができるのに、そう時間はかからなかった。 一家のまわりにはたくさんのタケノコが散乱した。 「「「「しっ…しあわせぇ!!」」」」 ヘブン状態の4匹は心ゆくまでタケノコを堪能すると、おなかをパンパンにふくらませて仰向けに寝っころがっていた。 森の中に、ぷっくりとふくらんだ饅頭が4つも転がっている様子は、たいそう滑稽だった。 「ゆぅ…たけのこさんほりすぎちゃったね。どうしよう…」 「むきゅ、あなのなかにかくしておいて、こんどおにいさんにはこんでもらいましょう!」 「ゆゆ! めいあんだね!」 一家は大きな穴を掘ると、その中にタケノコを放りこんで土をかけた。 そうしてニッコリ微笑むと、持てるぶんだけ咥えてポインポイ~ンと帰っていった。 ……幸福なぱちゅりーたちは、とうとう気づかなかった。 ……物影からジッと様子をうかがっていた、たくさんの目に。 一家がいなくなると、それらは姿を現した。 浅黒い肌のすさんだ目をしたゆっくりぱちゅりー。 それに十数匹のゆっくりまりさだった。 「おうのよ」 「おうちをみつけたら、どうするのぜ?」 「こどもはつれてきなさい。たけのこをみつけるぎじゅつを、でんじゅしてもらうわ」 「おやはどうするのぜ?」 「えいえんにゆっくりさせるのよ」 「「ゆっくりりかいしたぜ!」」 ガングロぱちゅりーに命じられた2匹のまりさは、竹林に消えていった。 「むきゅ! のこりのまりさは、どすのためにたけのこをほりだすのよ」 「「「「「ゆっくりりかいしたぜ!!」」」」」 * * * 街はいつになく騒がしかった。 往来は人ゴミであふれ、どこもかしこも喧騒に満ちている。 なにかあったのだろうとは思ったが、男はさして注意も払わずに目的地へと向かった。 「おや…? お客さま、おひさしぶりですな」 ちょうど店先に出ていた甘味屋の店主が、男に気づいてニッコリ笑った。 「今日はこいつを売りに来たんだ」 男が荷台の麻袋を開けると、中に入っていたのは、冬の間に駆除した大量のゆっくりありすだった。 「これはまたずいぶんと…」 「ぜんぶ半殺しにしてある。それなりに甘くなってるはずだ」 店主は手近な瀕死のありすの下膨れたほっぺを擦った。 「むほっ」 スベスベの下あごに、ピンッと現れたぺにぺに。 店主はそのぺにぺにを指先でちぎった。 …別に変な趣味があるわけではない。加工用ゆっくりを品評をするには、この部分の特濃カスタードを味見するのが手っ取り早いのだ。 ぺにぺにをちぎられたありすは「やべでえ…」とか涙目で呻いているが、店主は無視してカスタードをギュウギュウしぼり出して味見する。 「いくらになる?」 「ひとまず、中へどうぞ」 「ぺにぺにが…ありずのぺにぺにが…とかいはのぺにぺにが…ぺに…ぺに…ぺにぺにぺにぺにぺにぺにぺにぺに」 アイデンティティーのひとつを喪失したありすは、袋の中で発狂していた。 奥座敷に落ちつくと、若い店員がお茶と3個のゆっくり饅頭を出していった。 ゆっくり饅頭はすべてれいむ種の赤ちゃん。 …やり手の店主のことだ。 男が最初に食べて感動した商品がこの赤れいむだったことを、しっかりと記憶しているのだろう。 「「「ゆっくちちていっちぇにぇ!」」」 男は1匹つまんだ。 「ゆ~♪ ゆ~♪ れーみゅおしょらをとんでりゅみちゃい~♪」 赤れいむは指のあいだでウニウニと体を振って、キャッキャッとはしゃいでいる。 「いっしょうれーみゅとあしょんでにぇ!」 キラキラ輝く目。 薄皮につつまれた、瑞々しい餡子の感触。 甘いにおい。 そんな赤れいむを口に入れてすり潰すと、「ゆぴっ」という可愛らしい断末魔とともに初々しい餡子がはじけて、なんとも言えない風味が広がる。 「筆舌に尽くしがたいぜ…!」 野生のゆっくりとは違う洗練された味……この店のゆっくり饅頭はやはり格別だった。 「ゆんやぁ~っ!?」 「どぽちてしょんなことしゅりゅのぉ!?」 てっきり、遊んでくれる優しいお兄さんだと思っていた赤れいむ。 姉妹を食べられた恐怖でぷるぷる~っと震えていた2匹目、3匹目を口に入れると、中の餡子はますます美味しくなっていた。 「なつかしいな。この店で、ちょうどこれと同じ赤れいむをもらって、俺はゆっくり饅頭にハマったんだっけな」 「あのときのお客さまは、まだゆっくり饅頭をご存知ありませんでしたね」 「それが今じゃあ飼い主だ」 「れいむとぱちゅりーは繁殖できていますか?」 「2匹、子供を産んだけどな…」 そう言ってお茶をすすりながら窓の外を見る男。 …まさか情が移ってしまったとは言えなかった。 「それより、なんだか街が騒がしいな。なにかあったのか?」 「お気づきになられましたか。じつは…」 店主の話は驚くべきものだった。 一昨日、ここから5里も離れた隣の里にゆっくりの大群が押しよせ、里が壊滅したというのだ。 それだけではない。以前にも同様の襲撃を受けて崩壊した里がいくつかあるらしい。 その大群の中心にいたのは、人間の家以上もある巨大なゆっくり…ドスまりさだったという。 街に逃げこんできた里の住人の中には『次のターゲットはこの街だ』と叫ぶ者もおり、とにかく情報が錯綜していた。 「たかが饅頭相手に里が壊滅…?」 家で飼っている貧弱なれいむ一家を思い浮かべた男に、そろばんを弾いていた店主が小さな紙きれを見せてきた。 「どうです?」 「いい値だな。いいのか?」 「お得意さまですからな」 金をもらって男が立ちあがったところ、さきほど饅頭を運んできた若い店員があわただしく駆けこんできた。 男は二人を残して店を出た。そして荷車を引いて帰ろうとした時だった。 「お客さま」 追ってきた店主が男の腕を止めた。 「たしか、竹取り山にお住まいでしたね?」 5分後、男は甘味屋に荷車をうち捨てたまま、飛ぶように走っていた。 若い店員が持ってきた最新の情報。 それは、この街へ向かっていたドスまりさの大群が急に進路を変えたというものだった。 ……口々に「たけのこ」と叫びながら。 男は竹取り山へ向かった。 つづく ~あとがき~ 読んでくれてありがとう! 感想までくれる人もホントにありがとう! このシリーズももうすぐ終わりです。 遅筆ですけど、ゆっくり待っててくださいね! (*´ω`)ノシ ~書いたもの~ 竹取り男とゆっくり1~9(執筆中) 暇なお姉さんとゆっくり せつゆんとぺにこぷたー 悲劇がとまらない! あるゆっくり一家のひな祭り